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建通新聞社(神奈川)
2013/09/19

【神奈川】神奈川県 県立体育センター陸上競技場の再整備を計画 実施設計を入札

 神奈川県は、県立体育センター陸上競技場の再整備を計画している。日本陸上競技連盟の定める第2種公認の検定基準に合格し、公認を継続するために必要となる改修を行うもの。教育委員会は、このための実施設計の委託先を一般競争入札で選定。競争参加資格確認申請を9月20日まで受け付ける。入札書の提出は10月2・3日。4日に開札する予定。
 業務では、まず、日本陸上連盟による事前調査の報告を基に、陸上競技場整備工事に必要となる施設敷地の状況(走路関係、施設関係など)の項目について把握・整理する。その上で、適用設計条件や設計基準、関連機関との調整内容を確認し、現地細部調査を行う。
 実施設計に着手する前には、@基本的内容の整合性A安全性・機能性に関する検討と設定B施工性・市場性に関する検討と設定C維持管理性に関する検討と設定D既存施設の保全・撤去・再利用に関する検討と設定E目標工事費との調整−などを実施。
 これらを総合して、走路関係、施設関係などの実施設計(撤去を含む)を作成。数量計算、概算工事費の算出なども行う。
 施設の所在地は藤沢市善行7ノ1ノ2。1962年3月の開場。施設内容は、トラック(4715平方b)が、1周400b、8コース単心円、オールウエザー舗装。フィールド(1万0310平方b)が、走高跳2面、槍投2面、砲丸投2面、円盤投2面、ハンマー投2面。アウトフィールド(340平方b)が、棒高跳2面、走幅跳2面、三段跳2面。収容人数は1万4030人(座席数約4000・メーンスタンドのみ固定座席、他は芝生席)。
 日本陸上競技連盟は、競走路、跳躍場、投てき場、構造物−のぞれぞれに第2種公認の検定基準を定めている。
 構造物については、@ダッグアウトの天井の高さは最低2・3b以上が望ましいAメインスタンドの中央廊下の幅は3b以上が望ましいB高齢者、身障者に配慮し、車椅子席を設置C器具が完全に収容できる用器具庫を設置するD夜間照明設備、電光掲示盤があることが望ましいFスタンドの上層部には放送室、指令室。電光掲示盤があるときは操作室などを設け、同一レベルに隣り合わせて写真判定室と装置を設置G記者席はフィニッシュライン上方の観覧席に設置し、電話、モニターなどの設置が可能な施設H大規模競技会では、監視カメラ(12カ所)を必要に応じて用意I観客の収容数は5000人以上(芝生を含む)。少なくともメーンスタンドは、1000人程度で屋根付きを希望するJメースタンドまたはバックスタンド側に雨天走路を設置することが望ましいK全天候舗装の補助競技場があることが望ましいL投てき練習場が主競技場の近くにあることが望ましい−などとしている。