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建通新聞社
2013/09/24

【大阪】つり天井撤去に100億 大阪市教委概算

大阪市教育委員会は、所管学校の体育館や講堂のつり天井(二重天井)を全棟撤去する計画で、総事業費として80億〜100億円を概算していることが分かった。所管全462校中421校でつり天井が確認されており、設計、工事、監理費などを含め、1校当たり1500万〜2500万円程度の撤去費用を概算。2014〜15年度の2カ年で全て撤去する方針。
 公立学校の体育館や武道場にある「つり天井」については、文部科学省が原則撤去する方針を決め、早急な対応を都道府県に促していた。
 大阪市では、14〜15年度の2カ年で撤去する方向で、現地調査を実施。これまでに対象施設の絞り込みを終え、約半数に当たる224校分の設計業務を24件に分け、10月にも外注する予定だ。
 いずれも条件付一般競争入札を予定。本年度末までに設計を完了し、14年度に工事を発注する。
 残る半数(197校)については、14年度に設計を外注し、15年度に工事を発注する。
 工事発注に当たってはロット発注を検討するとしており、数校を一括しての発注になる見通し。
 工事の発注時期については、学校側と調整しながら今後詰める。
 計画では、つり天井部を全て撤去するため、下から見上げると屋根の裏側と梁(はり)などが丸見えの状態で、そこに照明器具を新たに取り付けることになる。照明器具についてはメタル、ハロゲンなど現行タイプのまま更新するもよう。
 市内には小学校299校、中学校130校、高校23校、特別支援学校10校がある。大半の学校で体育館と講堂の機能を兼ねており、音響効果を上げるために、つり天井の構造をとっていた。
 本年度外注する「体育館等天井改修その他工事設計」の案件別対象校数は次の通り。
 ▽瓜破小学校外19件▽瑞光中学校外14件▽東三国中学校外12件▽清水丘小学校外13件▽巽南小学校外14件▽南港桜小学校外11件▽友渕中学校外9件▽東中浜小学校外9件
 ▽佃西小学校外8件▽築港中学校外7件▽白鷺中学校外9件▽茨田北中学校外7件▽清水小学校外7件▽玉川小学校外7件▽玉出中学校外7件▽聖和小学校外7件
 ▽昭和中学校外6件▽堀江中学校外5件▽酉島小学校外5件▽大正東中学校外7件▽中津小学校外6件▽中大江小学校外5件▽神路小学校外4件▽難波中学校外2件