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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/25

【群馬】建設業利根沼田地区安全衛生大会を開催

 2013年度建設業利根沼田地区安全衛生大会が24日、沼田市の利根沼田文化会館で開催された。建設業労働災害防止協会群馬県支部沼田分会、群馬県建設業協会沼田支部、利根沼田建築相互組合、利根沼田十一職種連合会、利根沼田鉄工業組合連合会、沼田鳶工業組合が開き沼田労働基準監督署も後援、約250人が参加して安全衛生研修や災害ゼロに向けた講演を通し安全衛生を学んだ。
 利根沼田建築相互組合の坂庭直治組合長による開会の辞で幕を開け、主催者を代表し建災防群馬県支部沼田分会長である青柳剛・群建協沼田支部長が登壇。建設業界を取り巻く状況に触れ「4〜6月と発注工事の実感がなかったが、7月に入り建築耐震工事や土木工事で事業量が一気に増えてきた。民間工事も含めて今後かなりの工事量が見込まれる」と話し、現場に新規入場する作業員の事故防止を強く呼びかけた。
 来賓には利根沼田県民局の高橋真局長、沼田労働基準監督署の光山正明署長、県利根沼田環境森林事務所の佐藤博久所長、県利根沼田農業事務所農村整備課の中島道雄課長、県沼田土木事務所の長沢利幸所長が駆けつけた。祝辞ではまず高橋局長が「県発注の管内工事は、2009年8月から無事故だったが昨年8月に1件発生し無事故記録更新とはならなかった。改めて事故撲滅に向けた一人ひとりの努力をお願いしたい」と喚起。光山署長は本年度管内での建設業における労働災害事故が減少していることを紹介。さらに9月が建設業労働災害防止推進月間であることにも言及し一層の注意を求めた。そのほか10月から厚生労働省群馬労働局が展開する「2013ぐんまゼロ災3か月運動」へ企業参加を募集。10月13日から群馬県の最低賃金(時間額)が696円から707円に改定されたことも付け加えた。
 安全衛生研修は同監督署の品川伸一産業安全専門官が担当。「建設工事における安全衛生について」と題し解体用建設機械や足場、アーク溶接などでの事故防止に向けた注意点などを説明した。続いて元NHKアナウンサーの荒生暁子氏による講演「安全・安心の話し方〜伝達不全をなくし、0災害」も行われた。
 沼田鳶工業組合の村山保久組合長が「基本に返って取り組む安全 全員参加でリスクの軽減 健康管理 進める 広げる 職場から」というスローガンを採択。また群建協沼田支部環境すみずみパトロール隊の兵藤美鈴隊長が職場の安全確保を目指す安全への誓いを力強く唱え、閉会となった。