トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/26

【群馬】県沼田土木、国道401号で年明けにも法面工

 県沼田土木事務所は、片品村戸倉地内の国道401号がけ崩れ対策事業で年明けにも法面工事を発注する。片品工区で要対策7カ所のうちの1カ所が発注対象。工事費を確保しているため、作成中の測量・詳細設計で用地買収の必要がなければ工事を発注する。

 一級河川片品川沿いを走り大清水へ続く同国道の山側に要対策箇所があり、東京電力戸倉発電所の近くに1カ所、やや離れた北側の尾名沢合流地点近くに6カ所が点在する。これら7カ所を片品工区とし、今後吹き付け工、ポケット式落石防止網工、落石防護柵などの整備が見込まれている。
 そのうち最北部2カ所を除いた5カ所について、7月に測量設計と詳細設計を技研測量設計(前橋市)に委託し12月にまとまる。測量延長は5カ所合計で500m。昨年4月に落石が発生した1カ所L30mについて、用地面で買収がなければ優先的に来年1月にも発注する。
 同箇所には現在仮設防護柵が設置されている。現時点ではH7m程度の既存吹き付け工の補修工事とその上部にある落石発生源への対策としてポケット式落石防止網工が考えられている。積雪が多くなければ吹き付け材に防凍剤を混合させるなどの寒中施工法で発注後すぐに工事着手し、安全確保を急ぐ。
 設計を作成中の5カ所は15年度には工事を完成させるスケジュールを予定。また残る2カ所の設計も来年度か15年度には委託し、16年度から工事に着手できるように準備する。
 戸倉発電所付近の1カ所は国有林が近く、対策工事の範囲次第では林野庁との協議が必要となりそう。同様に北側の6カ所は尾瀬国立公園の特別区域内であるため、環境省との協議を要する場合もある。
 国道401号は尾瀬への入山口の一つである大清水へ続く。山小屋があり冬期以外は常駐する人たちもいることから安全な通行を確保する必要がある。