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建通新聞社
2013/10/10

【大阪】モノレール需要喚起を地域未来研究 大阪府

大阪府都市整備部は、大阪モノレール需要喚起策等検討業務を地域未来研究所(大阪市北区)に委託した。2014年1月14日の納期で、大阪モノレールが南に延伸された場合の経済効果をまとめ、別途外注によるルート検討の結果と併せて、事業化可否の判断材料とする。南伸ルートは中央復建コンサルタンツ(大阪市東淀川区)で検討中。判断を示す時期については未定としている。
 同需要喚起策等検討業務では、南伸ルートの沿線となる東大阪市などの東部大阪都市圏内を対象に、バス網再編、まちづくりによる需要喚起策やモノレール整備による経済効果、公共交通システム適性を検討する。
 府は、1980年度からモノレールの整備に着手。これまでに大阪空港〜門真市間21・7`(大阪モノレール)、万博記念公園〜彩都西間6・9`(国際文化公園都市モノレール)が開業している。
 大阪モノレールの南伸は、本線・門真市駅〜近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)との接続部までの延長約8・7`を計画。途中、門真南駅、鴻池新田駅、荒本駅、瓜生堂駅の全4駅を想定しており、最終的に堺までつなぐ計画となっている。
 2004年の国土交通省近畿運輸局の近畿地方交通審議会の答申では、「中長期的に望まれる」路線に位置付けられたが、財政難から検討を凍結。12年度から再検討に着手し、トーニチコンサルタント西日本支社(大阪市北区)で、延伸地区の現状を把握・分析。潜在可能性を判定した上で、引き続き、延伸ルートの検討を進めている。
 延伸が実現すれば、近鉄奈良線沿線などから伊丹空港への利便性が大幅に向上するが、延伸先として考えられる近鉄奈良線との接続部付近に駅がないなど、事業化に向けてはさらに多角的な検討が必要となる。