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建通新聞社(神奈川)
2013/10/10

【神奈川】神奈川県企業庁 新神奈川電気事業経営計画素案 相模ダムと沼本ダムの改修検討

 神奈川県企業庁は、新たな神奈川電気事業経営計画の素案をまとめた。施策の方向性は、▽「安心」のための堆砂対策とダム機能維持など▽「持続」のための電力と水道用原水の安定供給など▽「貢献」のための再生可能エネルギー導入など。建設後、70年が経過する相模ダムと沼本ダムは、ゲートなど諸設備の改良に向けて改修計画を検討。砂防えん堤などを利用した小水力発電導入などを計画する。計画期間は、2014年度から18年度までの5年間。
 相模ダム(相模原市緑区)は、相模川に建設された高さ58・4bの重力式コンクリートダム。1947年の完成。沼本ダム(相模原市緑区)も相模川に建設された高34・5bの重力式コンクリートダム。43年の完成。ともに建設後、70年が経過し、諸設備が老朽化しているため、改修に向けて検討する。
 老朽化が進んだ津久井導水路(沼本取水口〜津久井分水池)は、沼本取水口の耐震補強と津久井導水路の改修に引き続き、津久井分水池の耐震補強に着手する計画。
 道志調整池(奥相模湖)は、土砂の流入により浚渫の必要性が生じてきたことから、事業再開に努める。相模貯水池の堆砂対策は2020年度の終了後も、堆砂対策の在り方を検討する。
 新たな再生可能エネルギー導入では、砂防えん堤などを利用した小水力発電を検討。モデル的な第1号として、宮ケ瀬ダム上流にある奥野砂防えん堤を想定している。今後、調査検討や地元調整を進め、導入に取り組む。
 また、企業局用地や施設の有効利用を図る観点から、太陽光発電の導入促進を図るとしている。