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建通新聞社
2013/10/11

【大阪】矢倉地区約7f暫定活用で基本構想 大阪市

大阪市西淀川区役所は、矢倉地区の下水道施設建設予定地など約7fを暫定的に活用する計画で、本年度中に基本構想案をまとめ、2014年度以降、早期の具体化を目指す。基本構想案の検討業務は公募型プロポーザル方式により公告済みで、参加申請を10月30日まで受け付け中。参加資格は建設コンサルタントの「造園」「都市計画・地方計画」の登録者など。
 矢倉地区は西淀川区の最西端に位置し、淀川の河口で大阪湾に面したエリア約11f。うち最西端部の約3fは都市公園の矢倉緑地として供用中で、周囲には干潟も整備されている。他の約7fは淀の大放水路計画に伴い築造するポンプ場の建設予定地となっており、ここに自然環境を活用した野外活動センターや広場などの整備を検討する。
 基本構想案では、導入施設やアクセス・駐車場の整備内容をまとめ、概算工事費を算出する。具体的には、矢倉緑地を含めた全体約11fをA〜Cの三つのエリアに分け、導入施設や既存施設の改修について検討し、ゾーニング、空間・敷地構成、整備内容、導入施設、衛生施設(水道、トイレ、ゴミ置き場、集積場など)、アクセス道路の改善、改善後の維持管理方法などの基本的な方向性を固める。
 エリアAとBはポンプ場建設予定地、エリアCは現矢倉緑地となっている
 同地区は昭和40〜50年代に廃棄物埋め立て地として利用されていたため、暫定活用施設の整備に当たっては、土壌汚染対策が必要になる可能性があり、対策費用の検討も行う。併せて、覆土厚20〜30aを超える掘削が必要な施設・建造物の計画は極力避けることを求める。
 暫定活用施設の供用期間は、ポンプ場の整備予定から逆算し、約10年間を想定する。
 アクセス道路については、大野川緑陰道路終端(大阪市西淀川区百島2ノ1ノ21)から矢倉地区までの延長約2`を計画。現道をチェックし、アクセス道路としての最適なルートや維持管理面などの改善案をまとめる。
 基本構想案検討業務の納期は14年3月末。