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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/15

【群馬】約60人が無事故無災害誓う

 建設業労働災害防止協会群馬県支部安中分会(峰岸正船分会長)は11日、安中市の並木苑で「第22回安中・松井田地区建設業労働災害防止大会」を開催した。当日は約60人が参加し、労働災害撲滅と無事故無災害を誓った。
 過去の建設災害による物故者に対して黙祷を捧げた後、あいさつした峰岸分会長は「業界を取り巻く環境は明るい兆しが見えてきているが、疲弊しきったわれわれには担い手の確保と育成が課題となっている。『きつい』『危険』といったイメージを払拭することが地方建設業の再生につながる。労災撲滅のため、経営者自らが安全衛生活動を計画的に実施することが必要。皆さまのご協力をお願いしたい」と呼びかけた。
 来賓として駆けつけた高崎労働基準監督署の原田寛署長は「建設業の労災は昨年までは県内・管内ともに減少し続けていたが、ことしになって増加している。十分留意してほしい。ことしはすでに4人が死亡しており、昨年の5人を上回る可能性もある。改めて注意して安全作業をお願いしたい」と要請した。県安中土木事務所の高坂哲朗所長は「国の大型補正により、土木事務所の予算もだいぶ増額した。工期的にも態勢的にも忙しい現場もあると思うが、長年の皆さまの取り組みが労災を減少させてきた。われわれも労災ゼロを目指してやっていく」と述べた。建設業労働災害防止協会群馬県支部の青柳剛支部長は「この時期に安全を再確認することは非常に大切。7月に入ってから事業量が一気に増えてきている。現場で働く人が不足し、経験不足の人が現場に入場しがちだ。今まで以上にレベルを上げた安全管理の徹底をお願いしたい。現場を工夫しながら、受発注者が一つのものづくりに向かっていかなければならない。そういうことを常に問いかけていくのが業界の役割だ」と促した。
 その後、講師にコマツ建機販売の有山照夫氏を招き「建設機械の災害防止について」と題する講習が行われた。有山氏は「レバーなどに引っかからないよう、服装はきちんと整えてほしい」などと安全対策を説いた。
 最後に中島勝次副分会長が「地域の信頼と協力を得て、建設業が担っている使命と責任を果たすため、事業場における安全衛生管理に積極的に取り組み、快適な職場環境の形成に努めなければならない。本日の大会を契機に墜落災害、重機災害、土砂崩落災害の三大災害撲滅のため、一層の安全管理活動の推進を誓う」と力強く宣言し、参加者全員が労災撲滅と無事故無災害に向けて心を一つにした。