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建通新聞社四国
2013/10/22

【高知】14年度予算、課題解決先進枠を拡充

 高知県は10月17日、2014年度の予算編成に当たっての基本的な考え方について、岩城孝章副知事名で各部局に通知した。予算編成のポイントとして、歳出予算要求額を一般財源ベースで13年度当初比1・8%増の3088億円に設定。このうち裁量的経費は同比11・9%増の450億円とし、13年度当初予算で創設した「課題解決先進枠」の拡充や、南海トラフ地震対策の推進に向けた必要な経費を積み上げる方針だ。
 14年度予算編成に向けては、既存事業のスクラップビルドを徹底的に行うため、裁量的経常経費にマイナスシーリングを設定するとともに(裁量的投資経費はゼロシーリング)、課題解決先進県を目指した新たな事業への重点的な配分を実施するための課題解決先進枠を拡充する。課題解決先進枠の見積もり額は、各部局の裁量的経費の見直しにより見積限度額から削減した額の1・5倍まで要求可能とする。14年度当初に見込んでいる経常的軽費175億円、投資的経費96億円のうち、事業見直し分を対象に課題解決先進枠要求可能額を決める。
 南海トラフ地震対策への推進に向けては、13年度当初の21億円から大幅増の55億円を見込む。ことし6月に策定した「南海トラフ地震対策行動計画」に掲げた目標を達成するために必要な事業を着実に実施する。
 投資的経費のうち公共事業については、事業の厳格な選択と継続事業の見直し、さらに公共工事のコスト縮減への取り組みを徹底する一方で、全国でも遅れたインフラ整備を加速するため、安全・安心な暮らしを支える命の道や、産業振興、観光など地域活力の向上を図る上で必要な基盤整備を集中的に行い、事業量の確保に努める方針。
 今後の予算編成のスケジュールは、11月15日を予算見積書提出期限、20日を予算見積概要公表資料財政課提出期限とし、11月下旬に12月上旬まで各部局から予算見積概要の知事レクを進め、当初予算見積概要を公表する。その後、14年1月中旬に財政課長内示、総務部長協議・内示があり、1月下旬の知事査定を経て、2月中旬に当初予算案を発表する。