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建通新聞社四国
2013/10/25

【徳島】14年度予算「次元を超えた予算編成」目指す

 徳島県は22日、2014年度予算の編成方針を示し、各部局に通知した。実質公債比率が全国ワースト2位の20・8%と厳しい財政状況が続く中、14年度の予算編成方針は、部局間の連携を図り、全庁あげて新しい形で予算要求を行う「次元を超えた予算編成」を目指す。注目は「創造的実行枠」の創設。新規事業を対象とした5億円程度の財源枠を設け喫緊の重要課題に取り組む。一方、財政構造改革基本方針に基づく徹底した収支改善の取り組みと歳出の中で歳入を見出す取り組みを引き続き徹底させていく。11月8日に予算要求を締め切り、12月中旬の財政課長査定を経て、来年1月下旬ごろに知事査定に入る方針。
 創造的実行枠は、部局間の連携で重要課題に対応する重点戦略事業と各部局の直面する課題を解決する部局長トップマネジメント事業で構成。全庁でおおむね5億円の財源枠を設定しているが、要求基準では上限を設けない。編成方針では、このほか、外部資金の情報供給や積極的な活用と未収金削減対策の強化、投資的経費の平準化・重点化と公共事業の大胆な質の転換など、とくしまトクトク事業の拡充と歳出の中から歳入を生み出す取り組みの徹底を図り、限られた財源で重点的・効果的に各種施策を展開していく。
 また、創造的実行枠を除いた政策的経費などの要求基準(一般財源ベース)では、政策的経費を13年度当初予算の90%以内、一般管理費を同95%以内、維持補修費は13年度当初と同額以内とした。なお、公共事業(一般公共事業費、県単独公共事業費、国直轄事業負担金)については国の動向などを踏まえ別途定めるほか、災害復旧事業費と全体計画がおおむね10億円以上の県単独大規模プロジェクトについては、財政課と協議した所要額となる。
 順調なら予算案の発表は2月中旬ごろになる見通しだ。