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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/29

【群馬】八ッ場ダム湖面1号橋閉合式

 八ッ場ダム湖に架かることになる(仮称)湖面1号橋の閉合式が25日、長野原町で行われた。上部工工事を担当した三井住友建設・佐田建設JV(分割1号)と川田建設・萬屋建設JV(分割2号)の主催で行われ、発注者や地権者、地元関係者などが出席し、安全祈願の神事などを行い早期供用開始を願った。
 発注者としてあいさつした県八ッ場ダム水源地域対策事務所の上原幸彦所長は「4月には林地区において道の駅『八ッ場ふるさと館』がオープンし、地域活性化に寄与している。今後八ッ場ダム関連事業が1日も早く完成し、地元の皆さまの笑顔が早く見られるように取り組んでまいりたい」と語った。
 多くの来賓が臨席する中で、長野原町の高山欣也町長は「ようやく本体着工のめどが立ったが、生活再建の要である国県道は概成のままであり、JR吾妻線も付け替えが完了していない」と述べ、国土交通省へ生活再建事業の推進を求めた。国土交通省八ッ場ダム工事事務所の佐々木淑充所長が「今後川原湯地区と川原畑地区の移転代替地がこのダム湖に架かる橋で結ばれ、両地域の一体化が図られるよう全力で取り組んでいく」という決意であいさつを締めた。
 謝辞は、三井住友建設東京土木支店(東京都中央区)の三宅悟執行役支店長が代表し、「湖面1号橋上部工工事は、それぞれのJVで緊密に連絡を取りながら進めてきた。約2年かけてきょう完成したが、地域の皆さまに絶大な支援をいただいたことに御礼を申し上げたい」と感謝の言葉とともに閉合を喜んだ。
 湖面1号橋は、川原湯地区と川原畑地区を結ぶ橋長494m・幅員14・3〜19・3m(両側歩道含む)の5径間連続PCエクストラドーズド橋。出席者により最後のコンクリート打設が行われ、上部工工事は終了した。供用開始までには両岸の取付道路や橋梁の舗装工事が残っており、早期開通を期待させる式典となった。