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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/10/31

【群馬】国道17号上武道路で改良・舗装工事に着手へ

 国土交通省高崎河川国道事務所は、国道17号・上武道路の2016年度の全線開通を目標に未開通区間の整備を進めている。今後、区間内では最後の大型構造物となる(仮称)細ヶ沢川橋上部工の発注を予定している。構造物の整備が進んできたことを受け、来年度以降は全面的に道路改良・舗装工事の発注となりそうだ。

 上武道路の未開通区間は、前橋市上細井町の主要地方道前橋赤城線との交差部から同田口町の現道までのL3・5q。W8・5mの暫定2車線で整備する。埋蔵文化財調査を8月下旬に終わらせており、用地取得については土地収用法に基づき、群馬県収用委員会で審議中。用地取得率は99%となっている。
 区間内には、上細井町側から(仮称)前橋赤城線跨道橋、(仮称)竜の口川橋、(仮称)観音川橋、(仮称)赤城白川橋、(仮称)大堰川橋、(仮称)細ヶ沢川橋、(仮称)国道17号跨道橋−の7橋が整備され、9月に(仮称)国道17号跨道橋、10月には(仮称)前橋赤城線跨道橋が架設されている。現在は、(仮称)竜の口川橋で下部工および上部工、(仮称)観音川橋と(仮称)大堰川橋で上部工、(仮称)細ヶ沢川橋で下部工を進めているほか、(仮称)赤城白川橋で上部工の入札手続き中となっているなど、すべての構造物整備に着手済み。
 今後、上部工の発注を予定している(仮称)細ヶ沢川橋は、橋長25・0m、桁長24・9mのポストテンション方式単純T桁橋。ボックスカルバートや橋梁といった構造物の中では最後の工事となる。
 構造物工事が一段落した段階で、来年度以降に全面的な道路改良・舗装工事に着手していき、16年度での全線開通を目指す。
 国道17号・上武道路は、交通混雑の緩和や地域活性化などを目的としており、地域高規格道路「熊谷渋川連絡道路」の一部区間となる。事業区間は埼玉県熊谷市西別府〜前橋市田口町間のL40・5qで、上細井町〜田口町間を除くL37・0qが開通済み。
 上武道路の整備が進むことに伴い、前橋市内の工業団地では分譲契約の動きが加速、特に昨年12月に暫定2車線開通した区間沿線の五代南部工業団地では、21区画中残るのは1区画のみという状況。
 朝倉工業団地では昨年6月から分譲開始して半年で全11区画が完売。前橋市産業政策課は「五代南部工業団地では『上武道路が開通する』ということで、この1〜2年間で多くの話がまとまっている」と高い整備効果が出ている。