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日本工業経済新聞社(埼玉)
2013/11/05

【埼玉】杉戸地域で第2回杉戸地域連絡会開く 

 公共工事に係る暴力団等の排除に関する、杉戸地域連絡会は10月30日、久喜市鷲宮総合支所4階会議室で、今年度第2回目の研修会を開催した。暴力団等による行政対象暴力に対応するため、実践的な模擬演習を実施し、具体的な対応方法12則を学んだ。そして、不当要求に対しては、組織が一丸となって対応し、警察と緊密な連携を図っていくことを確認した。
 研修は、杉戸県土整備事務所と管内4市2町の職員約50人が参加し、顧問の岩槻警察署、久喜警察署、幸手警察署、杉戸警察署の4署から暴力犯担当の刑事が出席した。講師は、県警本部暴力団排除対策室の3氏がロールプレイングを担当し、幸手警察署の地域捜査係長が護身術を指導した。
 開会にあたり、関口会長は「なるべく多くの職員の方々に参加していただくため、今回から自治体の施設で開催することにしましたが、本日は大勢の方に参加いただき、お礼を申し上げます」と報告してから、「暴力団の介入事例は、従来に比べて減少してきているものの、景気の上向きに伴い、増えていくことが懸念される。何事もないのがベストだが、今後も暴力団の介入がないように、研修を踏まえて強固な体制を整えていただきたい」とあいさつした。
 続いて、顧問の4警察署を代表して、杉戸警察署知能・暴力犯の青山達也係長が、2011年8月に公布された暴力団排除条例と県内の暴力団の動向について説明。また、参加者が20人を超えた地元久喜市を代表して、増田議一財政部長があいさつした。
 研修では、暴力団排除対策室の滝澤光司係長が、不当要求に対応するマニュアルから、具体的対応の12則について説明し、ロールプレイングを実施した。
 想定1は、「砂利跳ねによる外車破損の修理補償費要求」の設定で、暴力団員に扮した2人の刑事に対して、宮代町の職員3人が対応。想定2は、「機関誌購読(寄付金)要求」の設定で、同様に久喜市の職員3人が対応。演習が終わった後は、滝澤係長が改善点などを含め講評した。
 最後は、幸手警察署地域捜査課の鈴木勝利係長が、護身術について、危ない所には行かない、物に執着しない、臆病になる―などの心構えを指導してから、襲われた時の離脱方法や対処法を、体を使って教示した。