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建通新聞社
2013/11/05

【大阪】生きた建築ミュージアム28施設選定

大阪市生きた建築ミュージアム推進有識者会議(座長・橋爪紳也大阪府立大学21世紀科学研究機構特別教授)は、再生整備する歴史的建造物28施設を選定した。今後、市が再生整備の補助要項を11月中に固めた上で、12月末までに選定施設の中から再生整備する歴史的建造物2施設を絞り込む。再生整備は2014年2月ごろまでの完了を目指すことになる。
 生きた建築ミュージアムは、大阪のまちを一つの大きなミュージアムと捉え、今も生き生きと魅力を物語る歴史的な建築物を大阪の新しい魅力として創造・発信しようという取り組み。併せて、大阪府・市などで定めた都市魅力創造戦略のシンボルイヤー(2015年度)に向け、建築物の再生整備、活用を進める。
 選定された歴史的建造物に対しては、市が再生整備費の一部を補助。建物の装飾やデザインの再現・修復といった外観整備などに取り組む。補助の上限は800万円(費用の2分の1以内)。
 また、選定された建物を一般向けに開放する公開事業も計画しており、11月23、24日には実証実験として、選定施設を巡る「ミナミの生きた建築ツアー」を開催する予定だ。
 対象施設は14年度以降も有識者会議で審議し、追加選定していく方針。当面は御堂筋周辺エリアを基本に選定する。残る26施設分の再整備の補助費については14年度当初予算に数件分を盛り込むため、財政当局に要望中としている。
 今回の選定施設は、▽梅田吸気塔▽大阪ガスビル▽ダイビル本館▽三井住友銀行大阪本店ビル▽ルポンドシエルビル(大林組旧本店)▽日本聖公会川口基督教会▽大阪証券取引所ビル▽生駒ビルヂング▽武田道修町ビル▽船場ビルディング▽新井ビル▽堺筋倶楽部▽大阪商工信用金庫新本店ビル<計画中>(旧本町ビルディング)▽北野家住宅▽清水猛商店▽芝川ビル▽大阪倶楽部▽輸出繊維会館▽日本基督教団大阪教会▽今橋ビルヂング(旧大阪市中央消防署今橋出張所)▽グランサンクタス淀屋橋▽大丸心斎橋店本館▽南海ビル(島屋大阪店ほか)▽島屋東別館▽食道園宗右衛門町本店ビル▽純喫茶アメリカン▽船場センタービル▽西長堀アパート−の28施設。