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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/06

【群馬】来夏に統合中学校着工

 甘楽町は、統合中学校の建設に向けて基本設計を進めている。施設は校舎、体育館、食堂、給食センター−の4棟で構成され、今後実施設計へと進んでいく。工事は2014年夏の着工を見込んでいることから工事請負契約は早ければ6月議会への上程が見込まれる。16年2月の完成、同年4月の開校を予定する。

 建設地は、白倉地内のかんら保育園北側の敷地で、現在は造成工事が進められている。基本・実施設計は福島建築設計事務所(前橋市)が担当しており、現在は基本設計がほぼまとまりつつある状況。並行して学校関係者やPTA、議会、地域代表者らで組織する建設検討委員会で議論を重ねてきている。今後、実施設計に着手し、来年2月末までにまとめあげる。建築確認申請などの事務手続きを経て、来夏の着工を予定する。
 施設は校舎、体育館、食堂、給食センターで構成する。基本設計段階で校舎は「ロ」の字型となり中庭を設ける。北側部分が3階建て、それ以外の部分は2階建てで想定、構造はRC造、延べ床面積は約5500uを見込んでいる。1階の玄関付近と1・2階の西側に多目的スペースを計3カ所設ける計画で、学年ごとに集会を行えるようにする。このほか、1階は普通教室や特別支援教室、職員室、特別教室など、2階は普通教室や図書室、コンピューター室、特別教室、会議室など、3階は特別教室などを配置する。普通教室は生徒数の増減に対応できるよう72uを確保し、40人学級でも窮屈にならない規模とする。現在の甘楽町立中学校の教室は63〜65uで、1教室あたりの面積は広くなる。
 また、バリアフリー化を図るため、エレベーターを1基設置する。廊下の腰壁や教室の棚などには町や県産木材を活用する。北校舎には天窓を設け、外観を養蚕農家風にする。
 体育館は校舎北側に建設し、校舎2階と渡り廊下でつなぐ。RC造3階建て、延べ床面積約2400u規模を想定しており、アリーナや武道場機能を設ける。アリーナは町内で盛んなハンドボールに対応させるため、一般的な体育館よりも若干広くなる見通しだ。体育館の屋根には30kW級の太陽光パネルを設置し、環境にも配慮する。また、北校舎と同様に体育館には天窓を設ける。
 食堂は校舎西側に整備し、校舎1階と渡り廊下で結ぶ。規模はRC造平屋建て、延べ床面積約700uを見込む。全校生徒が給食の際に使う施設となるが、有事の際には避難所としての活用も想定している。
 給食センターは食堂北側に整備し、食堂と渡り廊下でつなぐ。規模はS造2階建て、延べ床面積は約1000uとなる。
 いずれの施設においても、屋根には地場産の瓦を整備し、町産材とあわせて町の粋が結集した建物となる。このほか、体育館を除いた、人が利用する室内にはエアコンを設置する予定となっている。