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建通新聞社四国
2013/11/12

【愛媛】県立学校50棟で耐震化設計進む

 愛媛県は県立学校の耐震化推進を2013年度から重点施策として取り組んでおり、14年度にも50棟近い棟数の耐震化を検討、今後予算確保に向けて調整を進める。14年度発注準備として14年1・2月を期間として29校50棟で設計を進めている。
 県では例年、10棟前後の耐震化工事を進めていたが、耐震補強が必要な棟数が多く耐震化率の低迷が続いていた。県では県立学校施設の早急な耐震化が求められることから、13年度から重点的に取り組む方針を示し、県立学校の耐震性向上のため、13年度当初予算に57億1000万円を計上し、改築(2校2棟)、耐震補強工事(34校48棟)、耐震診断と改修設計(19校22棟)、改修設計(22校28棟)、耐震診断(20校30棟)、非構造部材の耐震対策(13校19件)に取り組むこととしていた。
 現在までに34校48棟の耐震補強計画のうち、44棟を発注済み。残る棟についても調整・検討を進めているが、13年度実施は流動的。
 設計委託では、14年度以降の発注に向けて50棟(渡り廊下棟2棟と車庫1棟を含む)の改修設計を13年度に委託しており、14年度の着工を目指す。設計は14年1月または2月の期間で進めている。
 県は、県立学校の耐震化目標を15年度までに特別支援学校、17年度までに県立高校の整備を完了させる計画。
 13年4月1日現在の高校の耐震化率61・5%は、13年度の推進により年度末には70%前後となるもよう。
 14年度以降、使用を中止している施設などを含め耐震性に問題のある棟数は120棟程度残り、13年度に引き続き次年度以降も数十棟単位の耐震化対策が必要となっている。