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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/14

【群馬】みやぎの農業農村復旧復興セミナーが盛大に開催

 群馬県土地改良事業団体連合会農業農村整備部会、群馬県農業農村整備研究会、宮城県の主催による『みやぎの農業農村復旧復興セミナー』が13日、前橋市内の群馬県公社総合ビルで盛大に開催された。
 当日は行政側、業界側から多く聴講に訪れ、宮城県内で進む農業農村の復旧・復興の現状や本県から派遣されている農業土木職員の担当業務などが報告された。
 冒頭、群馬県土地改良事業団体連合会の星野已喜雄会長と群馬県農業農村整備研究会の飯塚武久会長(県農村整備課長)がそれぞれあいさつ。星野会長は「農業を取り巻く環境は、減反政策の見直しなどで大きな変化が見込まれており、先行きは不透明な状況となっている。本日はお2人から講演を頂くが、いずれも被災地という現場からの報告。この講演が皆さまにとって実りあるものとなれば」と期待し、飯塚会長も「ここ群馬でも、いつどこで何が起こるか分からない。しっかりと耳を傾け、今後の災害のあり方と対応を考えていただきたい」と呼びかけた。
 その後、プレゼンテーションへと移行。まず、宮城県農地復興推進室の原野三男氏が登壇し、宮城県内における農地および農業用施設の被災状況と復旧・復興に向けた課題、復興の道筋を示すために策定した『宮城県震災復興計画』の概要を説明。原野氏は、東日本大震災での農林水産関係の被害割合が阪神・淡路大震災時よりも各段に大きいことを強調。阪神・淡路大震災時における兵庫県内の農林水産関係被害が1181億円だったのに対し、宮城県は1兆2952億円に上るという。原野氏は「津波による面的被害が大きかったことが、阪神・淡路大震災時との差」と解説した。このほか、原野氏は農地復旧の進捗状況と見通し、技術的な諸課題などをパワーポイントで丁寧に説明した。
 続けて、宮城県仙台地方振興事務所へ派遣されている群馬県農村整備課技術調査係の剣持諒平氏が現地で行う農地復旧の流れなどを紹介した。