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建通新聞社
2013/11/15

【大阪】地下鉄30駅で浸水可能性 大阪市交通局

大阪市交通局は、大阪府が公表した南海トラフ巨大地震による津波浸水想定を踏まえ、浸水の可能性のある駅舎などを調査した結果、市営地下鉄30駅で津波流入の危険があることが分かった。今後、駅舎出入り口に設置されている止水板の電動化などを含め、新たな浸水対策メニューの検討を急ぐ方針だ。
 津波流入の危険があるとされたのは、全8路線のうち御堂筋、四つ橋、谷町、中央、千日前、長堀鶴見緑地、今里筋の7路線。このうち御堂筋より西側と中心地北側に位置する駅のほか、蒲生四丁目、関目成育など内陸部の駅などで浸水被害があるとされた。
 また、トンネル部の出入り口(中央線大阪港〜コスモスクエア間3カ所)や換気口(12カ所)、変電所(2カ所)についても浸水対策が必要とされた。
 中心部の南側エリアに位置する心斎橋、なんば、天王寺の3駅は被害を免れるようだ。
 電動化は、これまで河川氾濫の想定で設置してきた手動式による止水板を対象に、遠隔操作により出入り口を完全に密閉できる止水扉にやり替えようというもの。
 対象となる出入り口は最大で30駅150カ所に上るため、事業期間に約5年、事業費に約100億円を概算する。
 換気口については、浸水想定より高さのある構造に変更。トンネル部では、線路横のコンクリート壁の嵩上げなどによる対策を検討するもよう。
 担当課では、「電動化はあくまでも対策メニューの一つ。利用者の安全に関わることなので民営化への動向を踏まえつつ、あらゆる方向から検討を急ぎたい」とした。
 現在、同局では中期経営計画(〜2015年度末まで)に沿って、地下鉄高架部や地下構造物の耐震対策に取り組んでおり、今後、止水板の電動化などの新たな対策メニューも計画に盛り込み、早期具体化を目指す。