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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/11/18

【群馬】来年度から八幡霊園拡張工事

 高崎市は、若田町にある八幡霊園の拡張に向け本年度は現地測量や設計、用地買収、都市計画決定の変更手続きなどを進めている。来年度からは埋蔵文化財調査のほか敷地造成工事にとりかかる。順調なら2015年度から完成した区画で第1回貸し付けを実施することとなりそうだ。

 拡張するのは若田町と下大島町にまたがる約3・7ha。主要地方道前橋安中富岡線や国道406号、一級河川里見川、若田浄水場に囲まれている敷地だが急峻な部分も含まれるため、実際に墓所としての活用するのはこのうち約2ha部分。拡張後は32・7haから36・4haとなり、墓所数は1000〜1500基程度増える。
 八幡霊園は高崎市内で唯一の公営墓地。近代都市建設の一環として自然環境の保護や公園緑地の確保などとともに都市計画に適合した霊園事業の推進、市民福祉増進などを図ることを目的に1966年10月の都市計画決定を受けて整備に着手した。
 現在の墓所数は9140基となっているが、需要増に伴い2004年度に全区画で貸し付けが終了している。その後は返還墓所の再貸し付けを行っているが、09〜13年度の過去5年間では計124基の募集に対して383人の申し込みがあるなど需要に応えきれていない。
 本年度の再貸し付け申込者は84人となっているが、19年後の32年度(平成44年度)には225人の申し込みがあると推計され、現在の2・7倍の需要増が見込まれている。このため、返還墓所の再貸し付けだけでは対応できないものと判断し、敷地北東側3・7haを拡張整備することとなった。
 本年度は用地買収のほか、協和テクノ(高崎市)に委託して設計を進めている。
 来年度から埋蔵文化財調査や敷地の造成工事などにとりかかる。順調に進めば15年度から墓所整備工事とともに第1回墓所貸し付けを行うこととなりそうだ。その後も順次墓所整備工事、貸し付けを実施していく。