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建通新聞社四国
2013/11/22

【徳島】新海部病院は6階建て1万u

 徳島県病院局は、牟岐町の高台に移転を計画している「新・県立海部病院」の基本設計内容を公表した。平常時は県南地域の医療の拠点として、災害時は県南地域の新たな防災拠点として、リバーシブルな機能を備えた高台移転の全国モデル的な病院を目指す。年度内の実施設計完了を見込んでいる。
 計画規模は鉄筋コンクリート造(免震構造)6階建て延べ1万0550平方b。病床数は現病院と同規模の110床だが、延べ床面積は現病院の約5600平方bから約1・9倍に増床。また、病棟屋上にドクターヘリが離発着できるヘリポート(自重10d)を整備する。このほか敷地内に平面駐車場と併せて3層建ての立体駐車場を整備し、屋上を平常時は職員駐車場として、災害時には海上保安庁が現在所有する最大規模の救援ヘリが離発着できるサブのヘリポート(自重12d)を整備する方向で、規模・構造などの確定を急いでいる。
 新病棟の1階は外来診療や待合室、検査、放射線、薬剤窓口、中央処置室などを設ける。入口は主玄関(エントランスホール)から中央に設けた動線(ホスピタルストリート)で全施設に誘導できる配置となっており、業務入口、救急入口を別途設け、混乱を避ける。2階は手術室や厨房、リハビリ室、講堂(地域開放)など。このほか3階は事務・医局などの管理部門や地域医療研究センター、4〜5階は病棟、6階は設備・機械室、屋上はヘリポートのほか、太陽光発電と蓄電池を設置する。
 6人部屋や2人部屋を廃止する一方、個室や4人部屋の数を増やし、面積を約1・5倍としたほか、地域医療研究センターによる若手医師の研究・研修・実習の支援、ヘリポートからエレベータにより救急初療室(1階)や手術室(2階)へのダイレクトな緊急搬送が可能となる救急医療の強化などが特徴。
 また、発災時には災害拠点病院として平常時の機能から大きく様変わりする。1階を緊急治療フロアとし、トリアージを設け、治療・集中治療スペースを確保するほか、2階を立体駐車場から連絡通路を経由して負傷者受け入れ治療するスペース(講堂部分)や緊急手術、非常食調理スペースに、3階は災害対策本部やスタッフの待機所に、4階は従来の入院患者を5階に集中配置することで災害病棟として負傷者を集中管理するほか、重症個室をICUとして使えるように設備を充実させる。
 そのほか、オイルタンクや受水槽を埋設し非常用自家発電燃料と飲料水は7日分以上を確保。太陽光発電(30`h規模)と蓄電設備(45kVA能力)も整備するなど、ライフライン対策も充実させる。立体駐車場は、隣接する牟岐町の避難広場に避難した市民などが数週間は居留できる避難所機能も有する多目的な用途の施設を目指している。
 牟岐町中村字杉谷の山を切り約9000平方bを確保して整備する。海抜約15・6b。将来的には国交省が整備する牟岐バイパスとも接続するが、それまでは県道を利用して運用する。病院局によると、今後の具体的な工事発注方法とその時期、完成目標時期などについては未定とし、当面切土や進入路整備などの土工を急ぐ方針。造成工事の進捗を見ながら早期の本体着工を目指していく。建設費は土地や造成などを除く病院局の予算として50億円台後半を見込んでいる。