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建通新聞社四国
2013/11/26

【高知】県の新資料館の入札仕切り直し

 高知県文化生活部が整備する新資料館建設に向けた入札が仕切り直しとなった。10月下旬に行った建築主体の一般競争入札が不調になったことを受け、総合評価方式で最も点数の高かった応札者と11月19日に見積もり合わせをする予定だったが、対象となる応札者が辞退したため。今後は、入札不調の要因のひとつとなっている上昇した資材価格の状況を見ながら、予算を増額したうえで再公告するが、最短でも2014年6月議会の議決案件となる。一方、同じく入札不調となっていた高知県立大学永国寺キャンパス教育研究棟の建築主体は、大林・和・響特定JVと随意契約を結ぶ。
 新資料館の建築主体契約が中止となったことを受け、21日に予定していた電気設備と機械設備の開札も中止した。建築主体と合わせて再公告する。
 今後については、上昇している資材単価の状況を見ながら、設計単価を見直し、14年度の当初予算に反映させる方針。再公告に向けては、参加条件の見直しも検討したうえで、時期を決める。6月議会または9月議会の議決案件として準備を進める方針だ。
 新資料館は、山内家資料などを展示するために建設を計画。規模は鉄筋コンクリート造一部鉄骨、鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て延べ5689平方b。13年度から15年度までの3カ年で債務負担行為36億9436万円(展示ケース製作含む)を設定していた。オープンは当初、16年度のできるだけ早い時期を計画していたが、大幅に遅れることとなりそうだ。実施設計は日本設計・若竹まちづくり研究所JVが担当。
 また同じく建築主体の一般競争入札が不調となっていた、高知県立大学永国寺キャンパス教育研究棟は、11月18日に大林・和・響特定JVと見積もり合わせを行い、3回目で予定価格を下回ったため、随意契約を結ぶ。落札額は23億4100万円(予定価格23億4162万7000円)。12月議会で承認を受けたあと正式契約する。