トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/05

【群馬】岩井建設安全協力会で青柳群建協会長が講義

 群馬県建設業協会の青柳剛会長が3日、岩井建設(岩井重夫代表取締役、富岡市)の安全協力会主催の事業主研修会で講演を行い、同社の協力企業代表者など約90人が熱心に聴講した。
 青柳会長は当日『体格よりも体質へ』をテーマに、大型補正予算などの編成で事業量増にある建設業界において、追い風傾向の今こそ経営戦略には技術力の向上が不可欠との持論を展開した。
 冒頭、青柳会長は「企業経営も経営者も建築デザインの変遷と同様、時代とともに変化するもの」と強調し、企業経営においても強いメッセージ性と表現力が必要と訴えた。
 続く、協会活動に関しては、これまでの取り組み内容を振り返り、改めて受発注者間だけの内向きな要望活動に終始せず「マスコミなどを通じた外向きの問いかけ、提言活動をタイムリーに行っていくことが重要」と語気を強めた。
 政治に翻弄されてきた業界、場当たり的な対応に終始してきた業界だったことに対し、青柳会長は「まず国民の目を向ける動きが大切」と述べ、前向きな風が吹き始めている今だからこそ『少し先を見据えた取り組み』を国民へ発信すべきとの見解を示す一方、協会の存在意義についても触れ、仕事が順調に増えていった時代も終わり、協会員としてのブランド力を高める時代に入ったことを強調した。
 身の丈に合った経営を勧める青柳会長は、最後に「得意分野でしっかりと利益を確保しながら、技術力を長期的な展望の中で培っていくこと。場当たりの受注競争に終始していたら、きちんとした技術は身に付かない」と技術力にウエイトを置いた経営戦略を促し、続けて「仕事がある今だからこそ、技術者の集団になることが建設業の体質改善につながる。体格はその後に付いてくる」とテーマである『体格よりも体質へ』を締めくくった。