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建通新聞社四国
2013/12/06

【高知】高知市新庁舎の設計をプロポで

 高知市は、新市庁舎を建設するため、基本・実施設計を2014年2〜3月にプロポーザル方式で選定する。公募型となる可能性が高い。過去に別庁舎の設計実績がありノウハウを活用することと、市の地域特性を効果的に反映させることでより高い品質を確保するためJVによる参加を検討している。12月補正予算案では、基本設計委託料として8200万円を計上、実施設計委託料を15年度までの債務負担行為として1億8500万円設定している。
 新市庁舎の建設に向けては、1月の基本計画策定へ最終の調整が進んでいる。規模は5階一部6階建て延べ約2万8000平方b。現在地での建て替えとなり、本庁舎・出納棟・議会棟に市民図書館跡地を含めた敷地9445平方bに建設する。隣接の第二庁舎は既存のまま残す。
 今後、15年度に実施設計を完了させ、並行して高知電気ビル第2別館や裁判所北側に建設するプレハブの仮庁舎移転や現庁舎の解体を進める。本体建設工事は16〜17年度で進め、18年度の供用開始を目指す。
 庁舎の基本的機能としては、(1)庁舎の安全性の確保、(2)窓口機能の向上・ユニバーサルデザインへの配慮、(3)市民活動の場の提供、行政・議会情報の発信、(4)高知城周辺の景観との調和に配慮したデザイン、(5)再生可能エネルギーの有効活用、省エネルギー技術の導入、(6)執務環境の柔軟性・効率化を掲げている。
 建物は、敷地に効率良く逆L字型の平面形状を基本とする。動線は、南側の軽量検査所の土地を利用することで、電車通りからも含めた4方向からのアクセスを可能とする。建物全体の高さは28b以内に抑え、1階は上層階より階高を高くする。1〜2階に窓口部門、税・出納部門、市民利用スペース、3階以上に管理部門、議会部門、食堂などを配置する。構造計画では、構造体をT類、建築非構造部材をA類、建築設備を甲類とし、基礎は30b程度の杭基礎とする。
 駐車場は、県庁前地下駐車場の現状を踏まえ、新庁舎地下に来庁者用・公用を合わせ160台程度を確保。駐輪場は、来庁者用として新庁舎周囲の屋外に150〜200台程度を確保、職員用としては階の複層利用や駐輪場棟の建設で1100〜1150台程度確保する。
 概算事業費は、建設工事費106億4000万円のほか、解体費2億円、駐車場整備費11億5000万円、駐輪場整備費2億9000万円、外構工事費3億6000万円などを想定している。