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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/10

【群馬】設備五団体が初の交流事業を実施

 群馬県管工設備協同組合、群馬県浄化槽協会、群馬県冷凍空調設備工業組合、群馬県水道工事業組合連合会、建築設備技術者協会関東支部群馬支所で構成する群馬県設備五団体協議会は9日、ホテルメトロポリタン高崎で交流事業を実施した。例年正月に開催している賀詞交歓会に代わり行うもので、今回が初の試み。外部から旬な情報を手に入れるという趣旨で約180人が参加、高崎市の松本泰夫副市長を講師に招き『高崎の都市計画によるまちづくり』の講演が行われた。
 冒頭、群馬県管工設備協同組合の串田紀之理事長は「例年の賀詞交歓会に代わる事業として、今回は松本副市長にまちづくりの講演をしていただく。皆さまにはこの話を持ち帰り、新しい情報として社業に役立てていただければ」とあいさつした。
 講演では松本副市長が都市計画の観点からこれからの高崎のまちづくりについて論じた。松本副市長は新体育館や音楽ホールの建設、県が計画するコンベンション施設整備などに触れ「今後、多くの方々が高崎に来るようになる。今でも高崎駅の中は相当のお客さんが来ているが、まだまだ外は少ない。ただあと5年もすれば変わる。ものすごいチャンスが来る。皆さま方からもお力をいただきたい」と呼びかけた。高崎玉村スマートIC整備については「来年2月末には開通し、周辺には工業団地をつくる。北陸新幹線の金沢延伸により、西日本へのルートとして北陸、東海の2つができる。この2つのルートは関西の企業からも着目され、問い合わせも来ている」と語った。
 スマートIC整備にからめて「製造業の売り上げは高崎駅前からの東毛広域幹線道路沿いの太田、伊勢崎、高崎の3市合計で3兆8000億円。これは名古屋市に匹敵する規模。太田、伊勢崎、高崎が連携すれば大変な地域となる。高崎駅から太田の間、前橋市を含めて新しいビジネスチャンスが来ている。これはどんどん膨らんでいく」と見通しを示した。西毛広域幹線道路については「高崎にはどうしても必要な路線。今は高崎から放射状に道路があるが、これらを横で結ぶ路線ができればまたチャンスが出てくる」と述べた。
 また、「市としての計画ではなく、夢物語みたいな話」と前置きしたうえで「これからは人口減少社会を迎え、都市のつくり方も変わってくる」とし、富山市の事例を出して鉄道インフラの強化(LRT化)の意義についても語った。
 終わりに群馬県冷凍空調設備工業組合の新井孝雄理事長は「明るい夢をいただいた。今後の企業・団体のあり方についても大いに参考になった」と謝辞を述べた。
 その後、懇親会も開催され、最新の情報に触れるとともに参加者相互の親睦を深めるなど、初の試みは実践的な場となった。