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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/12/13

【群馬】県中之条土木、嬬恋村大前の国道144号で改良計画

 県中之条土木事務所は、嬬恋村大前地内を走る国道144号の道路改良事業に着手した。今後は、L300mの線形改良と歩道設置を予定している。県単独事業として詳細設計を進めており、国庫補助事業の採択を目指す。

 道路改良の対象区間は、嬬恋村役場南から大前交差点までのL約300mとなっている。大きくカーブして見通しが悪いことから道路を谷側へ付け替えてショートカットする線形に改め、さらに片側(北側)に歩道を新設する計画。道路幅員も車道W3m×2、路肩W0・75m×2、歩道W2・5mの全幅10mを確保し、現道よりも拡幅される。
 詳細設計は、県単費の7軸道路整備推進事業を活用してエイト日本技術開発(本社=東京都中野区)へ委託したところ。本年度末までの履行期限だが、さらに調査項目に関する協議が行われる見通しで、数カ月の延長もありそう。
 新たな線形は役場南あたりから谷側へ張り出すため、既存の補強壁の外側で大規模な盛り土と補強土壁を行い建設地を確保することになり、総事業費に占める工事費の割合も高くなることが予想される。
 順調に進めば、来年度から民有地を対象に用地調査を委託する。大前交差点に近づくほど新しい道路線形が住宅地などに近接。また、既存の補強壁の下に嬬恋村が改良事業を計画している村道大前細原線が走っている。この村道の改良は大前橋の架け替えを含むL約600mで予定されており、国道144号とその下を走る坂道との交差点も改良の対象となっているため、施工にあたっては村との調整も必要となる。村道改良の予備設計もエイト日本技術開発が担当している。
 対象区間はカーブの内側に役場駐車場への出入口、外側に村道との交差点があり、国道144号に進入する自動車から交通状況を視認しにくかった。そのため、同事務所は本年度途中に設計費を確保し、調査に乗り出すこととした。