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建通新聞社(神奈川)
2013/12/19

【神奈川】神奈川県教育局 県立高校・特別支援学校の老朽化対策 再編・統合を含めた基本計画を14年度に策定 15年度には実施計画

 神奈川県教育局は、再編・統合を含めた県立高校・特別支援学校の老朽化対策事業について、2014年度に基本計画を策定する予定だ。15年度には実施計画を策定し、実行に移る。
 県立高校・特別支援学校は、1943年度後半から85年度前半に建設した施設が多く、建築後30年以上が経過している。老朽化している施設が多く、対応が急務の課題。
 現在教育局は、「まなびや計画」により学校施設の耐震化を実施中。老朽化対策はこの耐震化に併せて実施しているものの、施設の経年劣化に対応できていないのが現状。
 8月に公表した「県公共施設の見える化」では、県立高校・特別支援学校の維持修繕コストとして今後30年間(2013〜42年度)に、4743億1100万円が必要とされる将来推計が示された。5年ごとの内訳は、▽13〜17年度=418億2300万円▽18〜22年度=533億8400万円▽23〜27年度=615億6800万円▽28〜32年度=910億1600万円▽33〜37年度=1395億8200万円▽38〜42年度=869億3800万円。県有建物全体の維持修繕コストのうち38・3%を占める。
 推計通りに維持修繕の経費が費やされると、県財政が立ち行かなくなる。
 このため、将来の生徒数の減少予測、ニーズなどを踏まえて、再編・統合などの計画を含めた学校施設の老朽化対策を策定する。