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建通新聞社四国
2013/12/20

【徳島】鳴門競艇場改築基本計画を公表

 鳴門競艇場(撫養町大桑島)の施設改善(改築)を計画している鳴門市企業局は、「BOAT RACE 鳴門 新スタンド基本計画・基本設計」の概要を公表した。施設規模をコンパクト化し1フロアを基本とする単層型の施設としたほか、施設内外で市民が一体的に利用できる機能も盛り込まれているのが特徴。今後は2015年1月の着工、15年度末の完成を目指して必要な諸作業を急ぐことにしている。
 施設は、@ボートレース場として国内最小A上下移動の少ない1フロア型B地域開放型・共存型C低コスト・省エネ型D防災型―のスタンドをコンセプトに設計。スタンドと屋外観覧デッキ、駐輪場上屋、バス停上屋、別棟倉庫、キッズルームなどを新築するほか、既存の発電気室や副審棟を改修工事も図る。概算事業費は建築主体工事が27億5500万円(振興会対象工事費9250万円含む)、特殊設備工事が14億5000万円、備品その他が5400万円の計42億5900万円。
 新スタンドの計画規模は、現況の規模(延べ3万3271平方b)の2割程度しかない鉄骨造7階建て延べ6700平方b。建物直下に砂杭で液状化対策を施し、直接基礎(一部杭基礎)で屋根は二重葺折板(グラスウール断熱)、外壁はアスロックとALCパネル、軒裏にアルミ折板などを採用する。スタンドの1階はエントランスホールやイベントホール、投票所。2階はフードコート、投票所、事務所。3階は一般席、指定席。4階は特別指定席、来賓席、集計室、5階は放送センター。6階は審判室、番組構成室。7階は写真室、執行本部、電気室を配置する計画。
 このほか屋外観覧デッキは鉄骨造平屋160平方b、駐輪場上屋は同30平方b、バス停上屋は同120平方b、別棟倉庫(プレハブ)は同180平方b、キッズルーム(ログハウスキット)は木造平屋50平方bの規模を見込む。収容人員はスタンド棟の観客席1320席など屋内外で4907人を収容。また、建物南側には駐車場やバスロータリーのほか、野外ステージが可能な屋外広場やフットサルができるプレイパーク、エントランス広場、市民広場など一般開放を視野にした土地利用を計画。スタンド内部にも吹き抜けのイベントホールを設けるなど市民会館的な機能を盛り込んでいる。
 基本計画・基本設計は安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当した。
 一方、旧スタンドの解体と新スタンドの基礎は国土交通省(小松島港湾・空港整備事務所)が一部を引き受ける(すでに港湾土木工事として公告済み)。解体部分は地盤改良にかかる部分で、西スタンド、中央スタンド(西・東)、中央アーケード(西・東)、大売店(食堂)が対象。このほかの事務所棟や2カ所ある集計センター、正面入場口(大屋根)、南側アーケード、守衛室・バス確認所など、国の地盤改良にかからない部分は企業局が担当するが、契約に当たっては、できるだけ低コストで、現場の混乱を避け、工期に影響のない方法を選択することにしている。
 既設解体を除く今後のスケジュールについて、当面16年3月のオープンは確定しているものとして、より低コストで確実性の高い手法で整備を図りたい考え。このため発注者の負担が少なく、詳細設計の期間を短縮できる設計・施工一括方式(デザインビルド方式)の採用も視野に入れ、調整を急いでいる。いずれにしても年内または年明け早々には方向性を出し、次の段階へ移行していく考えだ。
 概算事業費のうち、新スタンド建設の建築主体工事費の内訳は、スタンド新築工事が23億8480万円、外構工事費が3億3170万円、付属棟新築工事費が2790万円、既存改修工事費が1060万円。また、特殊設備工事費の内訳は、審判機器・配線工事費が5億円、投票機器・システム工事費が5億5000万円、映像装置・関連工事費が4億円となっている。