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建通新聞社
2014/01/07

【大阪】カジノ誘致へ準備会議設置 府市

大阪府と大阪市は、府市IR(統合型リゾート)立地準備会議を設置し、初会合を2013年12月24日に開いた。今後は、国の法案審議の状況を見ながら、具体化に向けた課題の洗い出しや候補地の絞り込みを行い、15年度後半の区域指定を目指す。準備会議本部長の松井一郎府知事は、「候補地としては夢洲が最適。20年の東京オリンピックの開催と同時期にオープンさせたい」とした。
 IRはいわゆるカジノ構想。カジノ、劇場、ホテル、ショッピングモールなど各種アミューズメント施設からなる複合観光集客施設と定義されており、10年に大阪エンターテイメント都市構想推進検討会を発足し、これまでに統合型リゾートに関する基本的な考え方や基本コンセプト素案をまとめている。
 準備会議は本部長を府知事、副本部長を橋下徹大阪市長が務めるほか、府民文化部長(府)、経済戦略局長(市)で構成。12月5日にIR推進法案が国会に提出されたことを受け、府市が連携して立地準備に取り組むために設置した。
 今後は、1〜2月に府民向けのシンポジウムを開催するほか、府民アンケートを実施。3月には大阪エンターテイメント都市構想推進検討会を開き、基本コンセプト案をまとめ、公表する。併せて、夢洲や咲洲などベイエリア内の候補地ごとの課題を抽出し、最適な候補地を絞り込む。
 橋下市長は、「府市がタッグを組んでやらなければ誘致合戦で東京に負ける」とし、誘致に向け課題の一つとなる交通網の整備について、「コスモスクエア駅から夢洲に向けてのニュートラムの延伸先を中之島新線からうめきたに見直すことが必要。担当部局に指示を急ぐ」との考えも示した。
 カジノ誘致に向けては大阪のほか、東京、北海道、九州などが区域指定に手を上げている。