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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/01/08

【群馬】公立藤岡総合病院と付属外来センターを統合

 公立藤岡総合病院は、病院と付属外来センターの統合を計画しており、本年度は基本設計を進めている。付属外来センター西側に新たな地上7階建ての入院棟を建設し機能集約を図るもので、来年度にも実施設計に着手したい意向だ。2015年度の着工を目指す。統合に向けて基本計画を策定しており、その段階での総事業費は約65億円を見込んでいる。

 公立藤岡総合病院(藤岡市藤岡)は、藤岡市、上野村、神流町、高崎市の4市町村で構成する多野藤岡医療事務市町村組合が運営している。1951年に建築着工し、増改築工事により71年に西病棟、86年に東病棟・中央診療棟・管理棟、92年に放射線病棟、96年にMRI棟が完成するなどしてきた。2000年に付属外来センター(藤岡市中栗須)に着工し、02年の同センター開院以来、外来と入院機能が分離している。機能分離により、医師にとっては離れた拠点を往復するなど勤務しにくい状況が続いていることに加え、経営的にも非効率であることなどから、これらの問題の解消に向けて、付属外来センター西側に新入院棟を建設し機能集約を図る。
 新入院棟については本年度から基本設計を進めており、日本設計(東京都新宿区)へ委託している。実施設計について同病院企画財政課は「病院としては来年度には着手したいと考えている」と話している。仮に来年度に実施設計に着手するとなれば、15年度の工事着手が見込まれる。病床数は現在の病院(395床)および付属外来センター(19床)の計414床を維持し、地上7階建ての免震構造とする。駐車場は340台分を確保したい考えで立体駐車場の設置も視野に入れている。
 総事業費は基本計画策定段階で65億円を見込んでいるが、資材高騰など現下の情勢を受けて変更となる可能性もある。