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建通新聞社(神奈川)
2014/01/17

【神奈川】神奈川県「医療施設耐震化臨時特例基金 総合高津中央病院など3病院に新規補助

 神奈川県は、「医療施設耐震化臨時特例基金」による2013年度新規補助対象として、民間の3医療機関への交付を決定した。総合高津中央病院では、この補助金を活用した1号館耐震補強工事について、施工業者を1月23日に入札する予定だ。
 同基金は、大規模地震などの災害時において、重要な役割を果たす災害医療拠点病院、二次救急医療機関などが実施する耐震化事業に対して、助成するための特例基金。基金の財源は100%国の出資。
 2009年10月に、積立金28億余で設置した。基金を取り崩しながら10年度から医療機関の耐震化事業に対する補助を開始した。補助事業の内容は、耐震化のための施設新築、増改築、修繕。10年度の補助予算は1億7543万円、11年度は10億6503万円、12年度は3億8968万円。13年度は、12年度の国の補正予算による基金の積み増しを活用して12億1300万円を予算化した。
 基金による耐震化整備の補助対象は、県の指定する医療機関に限定。まず、耐震化整備を希望する医療機関が県に対して耐震化整備の計画書を提出。これを県がとりまとめ、国に対して基金による事業計画として提出。国の交付金内示と同時に、県が「耐震化整備指定医療機関」として指定する。
 12年度末までに指定医療機関として指定されたのは14医療機関。このうち、11機関は12年度までに補助金交付が決定し、すでに耐震化事業を完了または、施工中。補助金は、耐震化整備が終了した時点で交付されるが、複数年に渡り整備が行われる場合は、当該年度に実施された耐震化整備の進捗率に応じて補助金が交付される。

※相模原伊藤病院は改築

 本年度、新たに補助金の交付が決定したのは、総合高津中央病院(川崎市)、相模原伊藤病院(相模原市)、鈴木病院(鎌倉市)−の3医療機関。13年度から耐震整備に伴う何らかの工事が開始される。
 医療法人社団・亮正会の総合高津中央病院(川崎市高津区溝口1ノ16ノ7)は、1号館の耐震補強を行う。建物の規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上5階塔屋2階建て延べ床面積6709平方b。県の建築Bランク以上を対象に、入札で施工者を選定する。
 医療法人社団・仁和会の相模原伊藤病院(相模原市中央区相模原4ノ11ノ4)では、現在地で病院施設の建て替えが実施される。スクラップアンドビルド方式で行い、既存病棟とほぼ同じ場所に新病棟を建設する。新病院の規模は、鉄筋コンクリート造7階建て延べ8606平方b。病床数は既存病院と同じ84床を予定している。
 医療法人社団・南浜会の鈴木病院(神奈川県鎌倉市腰越1ノ1ノ1)の既存施設は、鉄筋コンクリート3階建て1棟、鉄筋コンクリート・鉄骨造2階建て1棟で総延べ面積4260平方b。許可病床数125床で、医療療養病床、介護療養病床を含む。