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建通新聞社四国
2014/01/27

【愛媛】道後温泉椿の湯、新温泉を別棟で建設

 道後温泉の活性化を検討する松山市道後温泉活性化計画審議会(柏谷増男会長・松山市都市計画審議会長)が開かれ、椿の湯改築の進め方として既存施設の南西側に隣接する民有地を買収し、観光客用の新温泉施設を別棟で建設するとともに、既存施設の改修を実施。本館改修後に既存施設を建て替える方針を承認した。松山市は、新温泉施設新築の設計費を2014年度当初予算に盛り込む方針。
 椿の湯改築に向けた整備方針では、17年開催の愛媛国体の開催までの約3カ年で用地買収、基本設計、詳細設計、工事までを完成させるとしている。設計の委託方法については公募型コンペなどの採用が望ましいとされており、市では14年度予算に設計委託費を盛り込む方針。
 椿の湯改築計画は、道後温泉本館改修時の入浴客の受け皿となる代替施設として検討され、13年1月にまとめられた道後温泉活性化計画に関する第1次答申で、椿の湯改築が最良とされた。答申に基づき5回にわたる活性化懇談会が開かれ、新温泉施設を別棟で建設する別棟新築方式(段階的改築)が最適と意見集約され、審議会に諮られた。
 別棟新築方式は、既存施設に隣接する民有地1335平方bを買収し、新たな建物を別棟として新設し、既存施設を改修(減築など)。本館改修後に新たな施設に建て替える。
 審議会には別棟新築方式のほか、全面建て替え方式や既存建物増改築方式も示されたが、別棟新築方式が最適とされた。
 椿の湯の既存規模は敷地面積1717平方b(分湯場含む)、鉄筋コンクリート造2階建て延べ1553平方b。利用者は年間約35万人でうち9割を市民が占める。