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建通新聞社四国
2014/02/07

【徳島】鳴門競艇場改築はデザインビルド方式で

 鳴門市企業局は、「鳴門競艇場」(撫養町大桑島)の施設改善(改築)について、詳細設計と施工を一括で発注するデザインビルド方式を採用することに決めた。3月上旬にも要領などを公告。6月上旬までの契約締結を目指す。
 2015年4月の開業をより確かなものとするため、詳細設計と施工を一括にすることで事業期間の短縮を図るのが狙い。3日開会の臨時市議会では、同方式を採用するに至った経緯などを説明し了承を求めたほか、建設事業費の債務負担行為設定(14〜15年度)として限度額31億円(詳細設計・本体工事費が30億円、施工監理委託料ほかが1億円)も提案し認められた。これを受け企業局では、3月上旬の公告に向け、要領作成などを急ぐことにしている。
 発注は一定の施工実績がある大手ゼネコン向けに行う予定で、地元企業の扱いについては、特定建設工事共同企業体とせず、入札前に提出してもらう技術提案の中で地元企業の優先採用に配慮を求めることで対応する予定。また、詳細設計の扱いについては、受注するゼネコンにその方法などを委ねることにしている。
 基本計画・基本設計は安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当。施設は、規模をコンパクト化し1フロアを基本とする単層型の施設としたほか、施設内外で市民が一体的に利用できる機能も盛り込まれているのが特徴。スタンドと屋外観覧デッキ、駐輪場上屋、バス停上屋、別棟倉庫、キッズルームなどを新築するほか、既存の発電気室や副審棟を改修工事も図る。
 新スタンドの計画規模は、鉄骨造7階建て延べ6700平方b。スタンドの1階はエントランスホールやイベントホール、投票所。2階はフードコート、投票所、事務所。3階は一般席、指定席。4階は特別指定席、来賓席、集計室、5階は放送センター。6階は審判室、番組構成室。7階は写真室、執行本部、電気室を配置する計画。
 このほか屋外観覧デッキは鉄骨造平屋160平方b、駐輪場上屋は同30平方b、バス停上屋は同120平方b、別棟倉庫は同180平方b、キッズルームは木造平屋50平方bの規模を見込む。収容人員はスタンド棟の観客席1320席など屋内外で4907人を収容。また、建物南側には駐車場やバスロータリーのほか、野外ステージが可能な屋外広場やフットサルができるプレイパーク、エントランス広場、市民広場など一般開放を視野にした土地利用を計画。