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建通新聞社
2014/02/07

【大阪】弘済院 基本計画策定など事業費8960万

大阪市福祉局は、弘済院の事業継承に向けた準備業務について、2014年度に付属病院建て替えに伴う調査・基本計画の策定や土地活用・売却のための不動産鑑定などを予定。当初予算編成に伴う市長ヒアリングで、事業費8960万円を計上することを確認するとともに、今後のスケジュール案を示した。
 基本計画策定業務は、都市整備局からプロポーザル方式により外注される。外注時期は未定。
 基本計画では、建て替えのコンセプトや担うべき医療機能の策定のほか、基本構想・運営計画・施設整備計画、事業収支計画・概要書の作成、建物の構造・形状・デザインの検討を行う。策定業務の委託費には1878万円を概算。
 別に、地質調査や不動産有効活用調査を予定。これらの委託費には2682万円を計上し、道路整備、造成、上水道、汚雨水排水、公園・緑地整備に向けた調査や、容積率・高さ制限などの規制緩和に関する検討を進める。
 土地活用については、一部を売却し、付属病院建て替えの財源に充てる。売却エリアは、基本計画と並行して検討。固まり次第、14年度中に不動産鑑定業務(委託費1032万円)を外注する。売却条件を整理し、15年度の売却を目指す。
 このほか旧救護第2ホームの解体設計費なども計上する。
 弘済院は吹田市古江台6ノ2ノ1の敷地約10万平方bに位置する、病院1棟と特別養護老人ホーム2棟、養護老人ホーム1棟の合計4棟からなる複合的な医療施設。12年に府市統合本部で、弘済院事業の在り方の基本的な方向性が示され、直営を廃止し、土地も含めて16年度までの民間移譲(事業継承)を決定。既存施設と跡地の一体的な開発・再整備を計画したが断念。個別に開発を進めることになった。