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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/02/10

【山梨】県が14年度当初予算案発表、公共事業費は618億円

 県(横内正明知事)は10日、2014年度(平成26年度)当初予算案を発表した。一般会計は4590億8673万円で13年度当初と比べ0・9%減。そのうち公共事業費は約618億円で同1・1%減。主な事業では、県庁舎耐震化に約27億円、わかば支援学校改築に約15億円など。また、国の補正予算による各種交付金は可能な限り14年度当初予算案と13年度2月補正予算案に計上。迅速な対応を行う。
 14年度予算案は、財政健全化を継続するため、公共事業費については縮減目標(県負担額年間5%減)を図ったうえで有利な補助事業の活用などにより事業費の確保に努め、1・1%減の約618億円を計上。
 一方で、富士山の保全・安全対策、リニア中央新幹線の開業に向けた取り組み、新産業の創出など、山梨の活性化に必要な事業については重点的に予算を配分した。
 富士山の保全・安全対策では、世界文化遺産景観関連公共事業で松くい虫伐倒駆除、景観防護柵の設置などを推進。新規事業では、富士スバルロッジ周辺整備として五合目スバルロッジ解体へ測量、地質調査を行う。リニア中央新幹線では、リニア駅周辺整備の基本方針を策定する。
 道路整備では、中部横断自動車道整備促進(用地取得、関連公共事業)に約10億円、西関東自動車道整備(甲府山梨道路U期区間)に約26億円。そのほか、国補道路整備に約64億円、県単道路整備に約60億円、電線類地中化推進事業に約14億円、甲府駅南口周辺地域景観整備事業(ロータリー、平和通り歩道整備など)に約7億円。
 建築関係では、県庁舎耐震化等整備で県議会委員会室棟改築工事、別館改修工事、西別館解体撤去など推進。消防学校整備事業には約18億円。教育施設では、都留興譲館高等学校建設、中央高等学校建設、わかば支援学校の改築などを進める。新規では、桂高等学校跡地整備事業(校舎解体、グラウンド整備など)の地質調査、実施設計などに1918万円を計上した。
 警察本部関係では、交通安全施設整備(信号機の新設・改良、道路標識・標示の設置)に約6億円、駐在所等建設(穴山駐在所、日野春駐在所)に7950万円。新規では、大型交通安全施設等維持管理事業(一斉点検など。1億6094万円)、富士吉田警察署建設事業(用地測量、不動産鑑定評価など、638万円)を計上した。