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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/12

【群馬】高崎市新年度予算案 新体育館建設に56億円計上 6月議会での契約承認目指す

高崎市(富岡賢治市長)は12日、新年度予算案を発表した。新体育館建設に約56億円、新斎場建設に約20億円を計上し、本体に着工する。高崎駅東口に計画している都市集客施設整備事業には約5億円を振り分け実施設計に着手する。会見で富岡市長は、「経済対策の積極的な投資と健全な財政運営を考えた、脇の締まった予算」と述べ、大型施設の建設など市の活性化に向けた施策に積極投資する一方、都市集客施設整備基金への積み立てを止めるなど、経費削減を図った。

高崎市の新年度予算の規模は、消費税の引き上げ分を含め2013年度当初比1・8%増の1552億円で、4年ぶりのプラス予算。建設関係の投資額を示す普通建設事業費は、大型プロジェクトの新体育館と新斎場の本体工事などにより、同30・5%増の約194億円と大幅に伸びた。両工事ともに6月議会での契約案件の提案を目指し、入札を行う予定だ。
主な新規・拡充事業は◇学校施設の耐震化約4億400万円◇校舎などの建設約4億8800万円◇中学校エアコン整備3億8000万円◇スマートIC周辺整備約3億3000万円◇史跡保存整備約1億6200万円◇保育所整備約5億8200万円◇高齢者安心見守りシステム拡充約1億2200万円◇道路橋梁維持5億7700万円◇吉井中央公園整備約8700万円◇群馬総合グラウンドなど改修約2000万円◇町内会などLED化、太陽光発電補助4億5900万円◇高崎駅西口ペデストリアンデッキ築造2億4500万円◇上信電鉄新駅設置約1億2900万円◇高崎公園−烏川緑地間人道橋整備約4億800万円◇浜川運動公園拡張調査800万円◇観音山公園整備約2億円◇空き家解体改修補助約1億円◇新体育館建設約56億2100万円◇新斎場建設約19億7200万円◇都市集客施設整備約5億2600万円−など。
市では15年度末までに学校施設の耐震化を完了させる方針を示しており、新年度予算に関連経費を盛った。耐震診断は中学校3校や経済大付属高、特別支援学校で計画。耐震設計については、新年度に、市が管理する全ての耐震設計を完了させる予定で、小中学校15校で行う。さらに体育館の天井落下防止対策に向けた設計も6校で予定する。
耐震補強工事は新年度予算で小学校7、中学校1の8校で計画。加えて国の東日本大震災復興特別会計を活用し、前倒しで小中学校、幼稚園22校2園の工事費約12億6500万円を、本年度3月補正予算案に盛り込む。
校舎などの建て替えでは、箕輪小、東部小体育館、国府小プール、群馬南中プールの建設事業に着手。予算額は4校合わせ4億8800万円で、うち東部小体育館に約3億5000万円を配分する。
水道事業会計では◇配水管布設替などに約10億3000万円◇土地区画整理などに伴う配水管布設などに約2億5600万円◇設備更新に約3億3400万円◇漏水対策に約2億4200万円−。下水道事業会計では◇管布設など約16億円◇雨水対策約4億3100万円◇ポンプ場建設約3億8500万円◇施設改良約3億1400万円◇流域下水道建設約2億600万円−などを盛り込んだ。