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建通新聞社四国
2014/02/21

【香川】高松市美術館改修基本設計を公表

  高松市は、美術館改修の具体的な改修内容を示した基本設計概要を公表した。同設計では「人・街・未来、安心安全につながるミュージアム」をコンセプトに四つの改修課題に取り組んでいる。
 整備計画によると13年度に基本設計、14年度に実施設計を完了。15年1月から16年1月にかけて改修、同年春に予定されている次回の瀬戸内国際芸術祭に合わせて3月のリニューアルオープンを目指す。
 概算事業費は当初約16億円を見込んでいたが、資材価格や技能者不足に伴う労務費高騰を受け、実施設計を進める中であらめて精査する。
 既存の施設規模は、鉄筋コンクリート造地下2階、鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て延べ1万5799平方b。1988年2月に竣工。開館から20年が経過していることから09年度劣化調査診断を実施。12年度に改修基本計画を策定した。
 今回の基本設計で示した改修内容は、室内については2階一般展示室・企画展示室や1階常設展示室・市民ギャラリーなど展示室のリニューアル。講堂・ホワイエの多目的利用、カフェ・ミュージアムショップの改修、授乳室・救護室の整備、中2階こどもアートスペースへの改修・情報提供コーナーの展示スペース化、新設収蔵庫の設置、ユニバーサルデザインへの対応、地下駐輪場へのスロープの改修。
 建物については、建物外壁・防水改修、電気・空調設備やトイレなど衛生設備の改修、エレベーター1号機の改修などを実施。具体的には、壁・床・天井の改修、移動式展示壁の軽量化、くぎ打ち可能な壁面仕様に更新、展示ケースの修繕、照明設備の更新など。
 講堂・ホワイエはパネル展示が可能な市民ギャラリーとして多目的に利用できるよう照明設備の設置や音響設備の更新、電動式の機構(バトン)更新、スクリーン設置。建物外壁などは、外壁の石貼り目地部分のシーリング材の打ち替え、搬入口のシャッターの更新、エントランスホール天井トップライト部分の硝子の取替を実施。外構は石張り部分を芝生植栽スペースに改修―などを計画している。
 設計は同美術館建設の基本・実施設計や建築時の施工監理を担当した佐藤総合計画関西事務所(大阪市)で進めている。場所は紺屋町。