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建通新聞社(静岡)
2014/02/21

【静岡】水素ステーション整備、2015年度内に県内1カ所が目標 協議会が具体化

 「ふじのくにFCV普及促進協議会」が17日に発足し、県内での燃料電池自動車(FCV)のための水素ステーション(水素燃料供給所)整備へ向けて具体的な検討が始まった。主導する静岡県では、協議会のたたき台として2015年度内に県内1カ所、同年度以降早期に東部、中部、西部の3カ所への整備案を示した。
 自動車メーカーやエネルギー事業者が掲げる2015年のFCV本格市場投入に向け、燃料ステーションの整備が急務となっているもの。事業主体は、通例ではエネルギー供給会社となるが、県側ではFCVの円滑導入へ初期の水素ステーション整備を誘導する目的で、今後の協議のたたき台に初期の整備目標を示したもの。さらに、たたき台では東京オリンピックまでには複数個所への展開を示唆している。
 しかし、現時点では、ニーズや設置場所の適正、事業主体、課題なども把握できていないため、今後の協議会の議論を通して具体化を図る。協議会の今後のスケジュールは未定だが、夏ごろには具体的な整備目標がまとまることになりそうだ。
 水素ステーションは水素圧縮設備なども必要になるため、規模にもよるが通常のガソリンスタンドの5倍以上の建設費が掛かる。政府でも水素供給設備整備事業費補助金を整備し、現在全国で19件(隣県の愛知県では6件)が補助交付を受けている。
 しかし、なお高額で、現在進められている立地規制や設計基準や使用鋼材の規制緩和などの動きによって、民間側の整備意欲や見通しも大きく左右されそうだ。将来的にFCVの普及状況によっては、ガソリンスタンドと同様の展開も見込まれる。
(2014/2/20)

建通新聞社 静岡支社