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日本工業経済新聞社(茨城)
2014/02/26

【茨城】稲敷市が庁舎整備に2カ年継続54億など14年度当初予算案を公表

 稲敷市(田口久克市長)は2014年度(平成26年度)当初予算案の概要を公表した。主なものでは、庁舎建設事業の2カ年継続費に54億540万円(14年度=21億6216万円、15年度=32億4324万円)を設定。新年度から工事に着手する。このほか道路新設改良事業に3億7957万円を計上し、市道東U−11号線整備(1億2100万円)などを進める。また桜川認定こども園建築に6026万900円、あずま東地区児童クラブ建築に4608万7000円などを盛り込んだ。公共下水道事業特別会計では、3処理区の下水道整備費に総額9億2319万5000円を計上した。

 一般会計は216億3800万円で前年度比8・8%の増。普通建設事業費は、新庁舎建設事業の増加で前年度比46・9%増の50億6743万6000円となった。
 新庁舎はS造4階/塔屋1階建て、延べ床面積9240・49uで、免震構造を採用。このほか敷地内には、付属棟の車庫と防災倉庫棟(延べ床面積1094・75u)を整備。駐車場は来庁者用178台、職員用279台、公用車100台の計557台分を用意する。
 工事費は本体工事に40億4400万円、車庫・倉庫に2億2100万円、外構・その他に6億7800万円など、総額53億3844万円を見込む。本年度内に設計をまとめ、新年度から工事に着手。18カ月程度の工期を経て、16年5月の供用開始を目指す。
 道路新設改良事業は、各地域からの改良要望に対して積極的に取り組むことを重点方針とし、前年度比3754万8000円を増額。このうち市道東U−11号線整備には1億2100万円を計上。県道神崎江戸崎線と東生涯学習センターなどの公共施設集積地との間のアクセス機能を高める道路として整備を進める。このほか新庁舎整備に伴う稲敷美浦連絡道路整備に4000万円、市道(江)3550号線整備に3500万円を盛り込んだ。
 桜川認定こども園は、隣接する市立桜川幼稚園と市立桜川保育所を繋ぐ渡り廊下や事務室(職員室)を増築する。また認定こども園への切り替えと同時に子育て支援事業を開始するため、既存保育園側の部屋を改造する。実施設計は岡本建築設計事務所(稲敷市)が担当。
 あずま東地区児童クラブは現在、あずま東小学校の空き教室を利用しているが、今後児童クラブの対象学年の引き上げなどにより、利用者が増える見込みであることから、敷地内に新設する。施設規模はW造平屋建て、延べ床面積180u程度を見込む。設計は岡本建築設計事務所。
 新規事業では、江戸崎公民館の空調工事に3331万9000円を計上。設置済みの大集会室を除いた各部屋(研修室、調理室、図書室など)とロビーへ空調機を新設する。
 東公民館解体工事には1245万円を盛り込み、東庁舎の敷地内に立地する東公民館を老朽化に伴い解体する。施設規模はS造2階建て、延べ床面積538・68u。
 また中山地区に下水道の本管が設置されたため、2947万4000円で中山住宅(24戸)を下水道へ接続する。
 橋梁維持補修事業では、新利根橋撤去や市道(東)174号線(上須田)、野原橋ほか9橋の実施設計を策定する。
 水道事業会計の配水施設改良費には1億6966万8000円を計上し、配水管布設工事に1億6016万4000円を配分。犬塚地区の配水管布設工事などを進める。
 公共下水道事業では、3処理区(江戸崎・新利根・東)の下水道整備費に9億2319万5000円を計上。各処理区ごとの工事費は、江戸崎が3億9301万4000円、新利根が1億797万2000円、東が3億5145万7000円。