日本工業経済新聞社(茨城)
2014/03/07
【茨城】鹿嶋市予算案は認定こども園建設へ5・6億
鹿嶋市(内田俊郎市長)は2014年度(平成26年度)当初予算案を明らかにした。(仮称)平井認定こども園建設事業に5億5894万6000円、保健センター整備事業に4億3911万2000円をそれぞれ計上し、建設工事に入る。(仮称)市防災公園整備事業には3439万8000円を盛り込み、実施設計を進める。新規のスタジアム周辺賑わいづくり事業では、観光交流拠点整備に向けて基本計画・基本設計などの費用2043万円を予算化した。このほか市道0102号線整備事業に1億1100万円、大野中学校武道場耐震化事業に8283万6000円。
一般会計総額は223億4600万円で前年度比0・4%減。このうち普通建設事業費は24億3502万3000円で同2・7%増。
(仮称)平井認定こども園建設事業は、平井幼稚園(定員140人)と平井保育園(同60人)を一元化し、平井地内に認定こども園として整備するもの。建物の規模はW造平屋建て延べ1400u。7月の着工を目指していく。設計はアトリエ10一級建築士事務所(鹿嶋市木滝)。
保健センター整備事業は、既存施設が手狭で老朽化も進んでいるため、市役所敷地内に新築する計画。規模はS造平屋建て延べ1444u。こちらも7月ごろの着工を目指す。設計は鰹建築研究室(水戸市白梅)。
(仮称)市防災公園整備事業は、避難地としての役割を持つ5ha規模の都市公園を整備するもの。整備候補地は明石地内。基本計画・基本設計は鰍`N計画工房(水戸市)が担当。順調ならば15年度は用地買収を進め、16年度から2カ年で工事を実施する。
建設部関連事業では、道路維持補修費に2億5828万円を配分。路面再生工事なども実施するため、前年度より1億3428万1000円増額した。
市道0102号線(都市計画道路3・3・11号)整備には1億1100万円を盛り込み、舗装新設を進める。同路線は市街地東部の粟生・平井地区を南北方向に結ぶ幹線道路。通勤・通学時の安全確保や、交通渋滞の解消に向けて整備する。
橋梁長寿命化事業には1億1000万円。厨橋などの長寿命化工事や設計を進める。
学校施設関連を見ると、新規事業として鹿島小学校大規模改造に向けた設計に1809万円。対象は校舎(RC造2階建て延べ1702u、RC造3階建て延べ1889u)と体育館(RC造2階建て延べ1146u)。いずれも耐震化済みで、構造にかかわらない外壁や防水などについて手を施す予定。
大野中学校では、武道場の耐震化に向けて8283万6000万円を配分。建物の規模はS造平屋建て延べ556u。現在調査中だが、対策工事は改築が有力のようだ。
カシマサッカースタジアム周辺の賑わいづくり事業は、市立カシマスポーツセンターの東側約1haに情報発信機能を持つ観光交流拠点を整備するもの。基本計画業務と設計業務は別々に発注するもようで、事業者選定方法はプロポーザル方式も視野に入れている。
一方、特別会計では、公共下水道事業で宮中汚水中継ポンプ場改築更新工事委託に1億9700万円、下水道管整備工事に2億400万円、浄化センターの維持補修工事に2268万2000円。
平井東部土地区画整理事業は設計調査委託に1100万円、測量調査委託に500万円、区画整理工事に6920万2000円。
なお、鹿島神宮駅周辺北土地区画整理事業は13年度で廃止している。