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建通新聞社四国
2014/03/11

【愛媛】松山市東雲小・東中等合築に事業費27億超

 松山市は、東雲小学校施設の老朽化に伴い、隣接する東中学校との併設型校舎と教育センターを合築するため、2014年度当初予算案に11億円を計上するとともに、16億3800万円の15年度継続費を盛り込み、合計で27億3000万円の事業費を設定した。事業期間は14・15年度の2カ年。
 設計は東畑建築事務所大阪事務所(大阪市中央区)で進めており、夏ごろ完了する。完了後に発注作業に入り、14・15年度で新校舎を建設する。また新校舎に隣接して松山市教育センターも新築、新校舎と一括発注する。
 新校舎の規模は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ約5900平方bを想定。新校舎にはメディアセンターや多目的ホールのほか、敷地を有効利用するため屋上に小・中学校共用のプールを設ける方針。屋上プールは現プールの25b7コースより若干縮小する見通し。
 東雲小改築は、老朽化や児童減少傾向などを反映し、適正規模のコンパクトな校舎に建て替えるもので、建て替えを機に東中との小中連携を図るため、小中併設型校舎を整備する。
 教育センターは、鉄筋コンクリート造4階建て延べ約2700平方b(未確定)を新築し新校舎と廊下で結ぶ。
 新施設は、研修・教育研究関連のほか4階部分に小学校の体育館を設ける。体育館の規模はバスケットボールコート1面分程度を想定している。また、エレベーター1基を設置し、東中や新校舎に車イスで移動できるようバリアフリー化するほか、1階の一部に児童クラブも設置する。
 学校敷地は国の所有となっており、市は開会中の3月議会に用地9960平方bの取得議案を提出している。
 新校舎と教育センターは、東中プールと東雲小運動場に建設。完成後には既存の東雲小施設は解体する。14年夏の小・中学校のプール学習授業が済み次第、両プールの解体に着手し、新施設建設用地を確保する。
 東雲小プール跡地は、隣接する松山赤十字病院が取得し、病院改築用地に充てられる。病院側購入用地は6990平方b。
 既存の東雲小は、教室棟2棟と体育館、プールで構成されている。教室棟の1棟は管理特別教室と普通教室で、1951年築の鉄筋コンクリート造3階建て延べ3211平方b。もう1棟は特別教室と普通教室から構成され、52年築の鉄筋コンクリート造3階建て延べ3144平方b。体育館は、85年築の鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ1226平方b。プールは80年築のコンクリート製25b(7コース)。新施設完成後には全て解体される。
 東中は、教室棟2棟と体育館、プール、技術室と武道場を併設する施設で構成している。管理特別教室棟が84年築の鉄筋コンクリート造4階建て延べ3511平方b。特別教室棟が83年築の鉄筋コンクリート造3階建て延べ2029平方b。体育館が83年築の鉄骨造平屋1000平方b。プールが81年築のコンクリート製25b(8コース)。技術室と武道場が83年築の鉄筋コンクリート造2階建て延べ500平方b。
 プールは解体するが、校舎は大規模改造し、体育館などは現状維持する。