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建通新聞社(神奈川)
2014/03/12

【神奈川】神奈川県県土整備局 穴部国府津線Y期区間 14年度に橋梁部(連続立体)予備設計などに着手

 神奈川県県土整備局は、都市計画道路「穴部国府津線」の整備で、小田急線などと立体交差するY期区間の延長約870b(蓮正寺地内)について、2014年度に橋梁部の予備設計を行うとともに、用地買収を開始する計画だ。14年度当初予算案に1億5142万円を計上した。橋梁部予備設計完了後、鉄道事業者側と工事協定などに関する協議に入る。所管は県西土木事務所小田原土木センター。
 穴部国府津線の整備では、県道717号(沼田国府津)から都市計画道路酒匂曽我線までの延長約1・3`(幅員25b・4車線)区間が11年5月に開通。これにより、全体事業区間約6・47`のうち、県道720号(怒田開成小田原)から都市計画道路飯泉国府津線までの区間約5・6`が完成した。
 未整備区間(Y期)は県道720号〜県道74号の約860b。幅員は4車線相当(標準幅員25b)で両側に自転車・歩行者道を設置。区間内で小田急小田原線と近接する県道720号との交差区間、伊豆箱根鉄道大雄山線と近接する狩川との交差区間は連続立体交差(オーバーパス)とする。この間の泉中学校付近は平面構造。13年7月に事業認可(期間は10年間)された。
 13年度は、地形測量(平面図・縦断図・横断図)、用地測量(境界立ち会い)、地質調査などを行うとともに、関係機関(警察・地元・市役所など)と道路形状、交差点形状、信号機設置場所などについて協議を進めている。
 14年度は連続立体交差部の橋梁について予備設計を実施。完了後、鉄道事業者との協議に入る予定だ。これで合意が得られた後、道路全体の詳細設計作成に移行する。また、13年度の用地測量を基に用地買収・補償を開始する計画。15年度には取付道路部の工事に着手したいとしている。
 穴部国府津線の全体は、小田原市穴部の、県道小田原山北線から酒匂川を渡り、国道255号を経て小田原市国府津の飯泉国府津線(順礼街道)に接続する外環状道路となる。周辺道路の交通混雑の緩和、円滑な道路ネットワークの構築、交通安全の確保などが期待されている。