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建通新聞社
2014/03/13

【大阪】成人病C跡地活用3月中に基本方針 大阪府

大阪府府民文化部は、府立成人病センターの跡地活用について、基本方針案を3月末までに示す方針。大阪維新の会がまとめた提言も踏まえ、大学誘致の方向での内容になりそうだ。2014年度は、さらに方向性の深化を図り、具体化は成人病センターの移転完了後、17年度以降になるもよう。
 府立成人病センターは1959年に開設。現在、老朽化により大手前への移転建て替えを準備中で、2017年3月に新病院を開院し移転が完了するため、跡地約3・3fの有効活用について検討が急がれている。場所は大阪市東成区中道1ノ3ノ3。
 府では09年度から土地利用の在り方を検討。大阪維新の会の府議会議員団では11年度に森之宮まちづくりプロジェクトチームを設置。成人病センター移転後の跡地活用を中心に森之宮地区のあるべき姿について調査、検討を実施し、ことし2月に跡地活用に関する提言を行った。
 チームリーダーの宮本一孝議員は、「東京の足立区や中野区では同程度の敷地で大学誘致を成功させており、都市型キャンパスの設置には十分な広さだ。東成区と森之宮地域のイメージを一新でき、高度人材の集積により大阪全体の成長エンジンとしても期待できる。大学・大学院などの高等研究機関を誘致、設置することが最適」とした。
 2月府議会で松井一郎府知事は、「大学の立地は、大阪の成長に向けた人材強化、地域活性化にとって重要」との認識を示した。
 また、府市医療戦略会議の提言では、超高齢化社会に対応する先端まちづくりの「スマートエイジング・シティ構想」を実現する仕掛けとして、大学の立地による魅力向上を例示。先行モデル的に取り組む地区として森之宮地区が挙げられており、今後の大学誘致に向けた動きに注目だ。