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建通新聞社四国
2014/03/18

【高知】6億円増額し新資料館を月末再公告

 高知県文化生活部は、入札不調により着工が延期されている新資料館の建設に向け、3月19日の高知県3月定例議会閉会後、31日までに建築主体を公告し、6月議会での承認案件とする。建築主体の落札者が決まれば、電気設備、空調設備、機械設備をそれぞれ6月中に公告する。
 新資料館の建設に向けては、2014年度当初予算案で、工事費12億2231万円を計上し、15年度の債務負担行為26億7045万円を設定している。当初、13年10月24日に建築主体の開札を行ったが、建築資材単価や労務単価の高騰などにより、応札額が予定価格と大幅に開きがあり不調に終わった。そのため、その後に予定していた公告済みの設備工事の開札も取りやめた。県では、単価の状況を見ながら工事費を6億円ほど増額したほか、技術者を確保するため、工期も当初予定より2カ月延長し20カ月とする。16年3月末に完成し、展示ケース、展示品の搬入などを経て、16年度内に開館する。
 規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨および鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て延べ5690平方b。1階にホール、研修室、ガイダンスコーナー、バス乗降場など、2階に収蔵庫、書庫、資料修繕庫、調査研究室、喫茶室など、3階に展示室、展示ロビー、事務・学芸員室などを配置する。南海トラフ地震に対しては、揺れを軽減する中間層免震構造を採用、1〜2bの津波が想定されていることから、基礎部分を強化し、周辺住民の一時避難施設としても活用する。
 建設地は、高知市追手筋2ノ24ほか。実施設計は日本設計・若竹まちづくり研究所JV(東京都・高知市)が担当。