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建通新聞社
2014/03/19

【大阪】大阪城東部地区で府市共同調査へ

大阪府と大阪市は、大阪城東部地区の今後のまちづくりに向け、2014年度に共同調査を実施し、公有地の利活用や地区の在り方を検討する。同年度末には森之宮清掃工場跡地の民間投資による活用策について一定の方向性を示す考えだ。
 共同調査は、公募型プロポーザル方式により第1四半期に市から委託する予定。委託費は府市折半で合計200万円を当初予算案に計上済み。
 同地区についてはことし1月、大阪府市医療戦略会議の提言で「スマートエイジング・シティ構想」実現のポンテンシャルがあるエリアとされた。併せて、森ノ宮駅周辺地区とともに、「ヘルスケア」「エイジング」をコンセプトに、「超高齢化社会に対応したまちづくりに先行モデル的に取り組んではどうか」との考えも示された。
 共同調査では、スマートエイジング・シティ構想の実現に向け新たに設置される研究会での議論を踏まえ、大阪城東部地区の公有地の利活用方策と地区の在り方を検討する。
 公有地の利活用については、市環境局のもと清掃工場跡地と同移転先用地を短期的、UR団地や府有地、鉄道再編に伴う余剰地を中長期的な取り組みとして、活用方策や土地利用案をまとめる。
 清掃工場跡地や移転用地について地元からはマンションや商業施設への活用を求める声があるようだ。市の担当者は、「地元の意見も踏まえ活用策を詰めたい」と話す。
 また、市は、同地区の東西を結ぶ歩行者ネットワーク整備が急務とし、現在、JR西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)による検討業務を先行実施中。
 大阪城東部地区は、JR環状線の森ノ宮駅〜大阪城公園駅の東側一帯約40f。地区内には市の清掃工場跡地や移転用地、UR森之宮団地、府有地、JR森ノ宮電車区、市営地下鉄の検車場などがある。
 グランドデザイン・大阪でも都心部で高いポテンシャルを有するエリアに位置付けられており、昨年11月に府、市、UR都市機構、JR西日本などによる検討会を設置。14年度も会合を重ね、公有地や鉄道施設の再編についての議論を深め、民間の力を生かした一体的な都市形成を目指す。