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建通新聞社四国
2014/03/25

【香川】県内地価は23年連続下落

 2014年の香川県地価公示結果が明らかになった。県全体の住宅地、商業地を含む全用途平均の対前年平均変動率(以下、平均変動率)は、マイナス3・8%で前年より下落幅は縮小したものの、1992年以降23年連続の下落。住宅地マイナス3・4%、商業地マイナス4・2%でいずれも前年より下落幅が縮小したものの、こちらも23年連続で下落した。市町ごとの平均変動率は全市町で住宅地、商業地、全用途平均の全てで下落した。
 住宅地の最高価格地点は県内では選定替えにより、高松―3(高松市番町3ノ14ノ8)、1平方b当たり21万9000円。商業地は前回同様、高松5―1(高松市磨屋町2ノ6外、リーフスクエア高松ビル)で1平方b当たり39万円(13年価格は1平方b当たり40万8000円)。変動率はマイナス4・4%。
 地価公示は国土交通省土地鑑定委員会が毎年1回、標準地の正常価格を公示し、一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに、公共事業用地の取得価格算定の基準になるもの。標準地の公示価格はことし1月1日における単位面積(1平方b)当たりの正常な価格。
 県内調査地点(標準地)で前年からの継続168地点のうち、1地点(住宅地:高松―44、高松市多肥上町宮尻1415ノ10)で価格が上昇し変動率1・7%。2地点(住宅地:高松―5、高松市上之町1ノ7ノ8、高松―30と高松市桜町1ノ419ノ7)が前年同額の横ばいだった。残り165地点は全て下落した。
 高松市内の住宅地の平均変動率はマイナス3%、商業地マイナス3・4%でいずれも下落。全用途平均はマイナス3・3%で下落幅は縮小したものの、23年連続で下落した。
 四国4県との比較で香川県は他の3県に比べ全用途平均での下落率が最も大きかった(徳島県マイナス3・4%、愛媛県マイナス2・6%、高知県マイナス3・3%)。地方圏平均(三大都市圏除く)が同マイナス1・7%、全国平均がマイナス0・6%となっていることから、県内の地価は下落幅が縮小しているものの、依然下がり続けていると言える。
 四国4県では徳島県、高知県の住宅地で震災による津波の影響を回避するため内陸部で高速道路に近接する地域や、高台への移転による需要も一部地域で見られるという。
 今回の県内地価公示結果で国土交通省土地鑑定委員会地価公示香川分科会代表幹事で不動産鑑定士の岩井競平氏(岩井不動産鑑定事務所)は、住宅地について「一般的要因として人口減少・高齢化率の上昇・雇用および給与所得に対する将来不安などマイナス要因しかなかったところに、13年4月から本格化した日銀の量的金融緩和と政府によるデフレ脱却対策などのプラス要因が加わったとして下落幅は縮まってきている」と分析。その上で「高松市の中心部や一部郊外の生活利便性の高い住宅地は、需要が回復し横ばいからプラスに転じた地点も見られるようになった」などとコメントとした。