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日本工業経済新聞社(茨城)
2014/04/02

【茨城】ひたちなか市上坪浄水場更新へ3・3万uを用買

 ひたちなか市水道事業所は、市毛地内の上坪浄水場更新事業を行う。昨年度は基本設計(その1)を、日本上下水道設計活城出張所(水戸市)が手掛けすでに納品済み。本年度は3万3000uの用地買収と、なるべく早い時期に基本設計業務(その2)を発注する。2015年度には詳細設計業務を行い、16年度から工事着手する運び。供用開始は21年度を目標に進めていく。
 これは、那珂川の表流水を水源とし、1日に供給する水の総配水量約7割を浄水処理している上坪浄水場について、既存の浄水場の建設からことしで約49年が経過し、施設の老朽化が進んでいるため、近隣地に場所を移転し更新するというもの。既存の浄水場は、1965年に建設された。東日本大震災の影響により約2週間程度断水が発生するなど被災に見舞われた。市では場所を移転する更新工事により、災害にも強い強靭な施設として整備を進めていきたい考えだ。
 昨年度にした、基本設計業務(その1)では、省エネルギー化、安定した水処理機能、高い耐震性と災害時の対応強化をコンセプトに進めていた。浄化処理方式は自然流下を採用するほか、活性炭注入設備や、非常用の自家発電設備を備えた施設とする。今後は、基本設計業務(その1)で詰めた内容をたたき台に、基本設計業務(その2)に着手する。この中では、設計図の作成や工程の検討、さらに概算事業費を算出する予定。
 さらに、本年度に事業費を計上し、本格的に進めていく用地買収では、建設地となる3万3000uの用地を取得する。新浄水場の建設場所は、既存地を活用した建て替え工事となると工期が長期化することを考え、位置、地形、面積などの条件から、既存の近隣地となる筑波台アパート跡地の一部へ移転する形を取ることにした。建設地の様子は、現在も構造物がいくつか残っている状況にあるという。
 なお、事業費には、本年度当初予算に、基本設計(その2)委託費に2812万4000円、事業測量・地質調査業務委託費に448万2000円、用地取得費に5億4000万円を盛り込んでいる。