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建通新聞社
2014/04/15

【大阪】市岡商業跡地に医療、学校施設など提案

大阪市港区役所は、2014年度に売却する予定の市岡商業高校跡地約2fについて、市場調査の結果、医療介護複合施設や都市型キャンパスなどの提案があったことを明らかにした。今後、事業者の募集方法や募集条件を固め、早期売却を目指す。
 市場調査では医療法人や建設企業、学校法人などが提案。うち医療法人からは、医療、福祉両面から支援することができる医療機関介護複合施設(各3300平方b程度を想定)についての提案があった。
 建設企業からは、サービス付き高齢者住宅、介護型有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、グループホームなどの高齢者向け施設(想定敷地面積2500〜3000平方b程度)、生鮮食料品や日用雑貨を扱う商業施設(同7000平方b程度)に、保育園などの子育て施設を加えた内容の構想が示された。
 学校法人は、大学の移転用地としての購入を検討。想定学生数約1000人。7、8階建て延べ2万平方bの校舎のほか、体育館、グラウンドを導入する提案があった。
 別の学校法人からは、大学の一部移転に伴い都市型キャンパスとして既設2、3学部と新設学部を創設する提案があり、具体化へは容積率の緩和が必要とする意見が示された。想定学生数は4000人。
 同区役所の担当者は、「事業者の募集方法が条件付一般競争入札になるかプロポーザルになるかは今後の検討」としており、市場調査の結果を踏まえ、募集条件などの検討を急ぐとした。
 同跡地は、大阪市港区弁天1ノ5ノ23(住居表示)で、オークの西側に位置。敷地面積は1万9406平方b。建ぺい率80%、容積率300%の準防火地域。
 敷地内の残存施設は、鉄筋コンクリート造、鉄骨・軽量鉄骨造、木造などによる学校施設で、既存規模は延べ床面積1万0758平方b。売却に当たっては、現状有姿での引き渡しを予定しており、事業者負担での撤去となる。