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建通新聞社(神奈川)
2014/04/21

【神奈川】相模原市 美術館整備構想、候補地を変更

 相模原市は、美術館建設に伴う基本構想の検討を開始する。建設候補地を今後返還される予定の相模原駅北口の米軍補給廠地内に変更して建物の概要などを詰め、2015年度末までに策定する。引き続き基本計画を16年度以降にまとめる見通し。
 同事業はこれまで、緑区大山町1ノ43にある展示スペース「アートラボはしもと」を建て替える方向で検討していた。同所の敷地面積は3660平方b。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%。仮設のマンション展示場を転用した建物と駐車場がある。
 13年度に行った基本構想検討委員会で、建物の高層化の抑制や駐車スペースの確保、市民の利便性などを考慮し、別地への建設が望ましいと答申した。これを受け相模原市は、リニア新駅計画を機に同市が進める広域交流拠点整備構想と整合させて、作業を進める方針。
 これに伴い、「アートラボはしもと」は現状での使用を今後も継続する見込み。
 答申によると、美術館には収集・保存、調査研究、展示、教育・普及、文化創造・発信、交流の各機能を持たせるとしている。
 各機能に必要な施設のゾーニング例は次の通り。
 ▽収集・保存機能スペース―収蔵庫(美術品、写真・映像コレクション、美術資料などの収蔵)
 ▽調査・研究機能スペース―研究室、調査作業室
 ▽展示機能スペース―特別展示室、常設展示室(写真、収蔵)、市民ギャラリー(従来の市民ギャラリー機能を発展継承)、映像ルーム・パフォーマンスシアター(映像展示、フィルムフェスティバルの開催など)
 ▽教育・普及機能スペース―アートバス(移動巡回美術館)、ワークショップルーム、レジデンス・スタジオ、アトリエ工房、ライブラリー、講堂
 ▽文化創造・発信機能スペース―メディアデザインギャラリー
 ▽交流機能スペース―ボランティアルーム、アートカフェ、無料ゾーン、アートプレイングルーム