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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/04/22

【群馬】白石保育園建て替えへ 今後指名業者を選定

 白石保育園(藤岡市)は本年度、園舎を建て替える。施工者は指名競争入札で決める予定で、今後市と相談の上指名業者を選定。国からの補助金の内示があり次第、入札を行い着工。年度末までの完成を目指す。新施設は広いバルコニーや2階にプールを配置したのが特徴。設計は園舎の設計実績が豊富な小沼設計(前橋市)が手がけた。藤岡市では、補助金として9584万3000円を予算化しており、総事業費には約1億2000万円を見込んでいる。

 27年度の認定こども園移行に向け、施設を全面的に改築する。新施設はS造2階建て・延べ床面積636u。「ここは眺めも良いし、園児が広々とした所で景色を楽しんだり、遊んだりできるように、バルコニーは広く取った」(施設担当者)。定員は現在より15人増やし60人とする予定だ。
 1階には0〜2歳児までの保育室のほか、玄関ホールや調理室、職員室を配置。各保育室の間仕切りは可動式で、用途に合わせて部屋の広さを変えることができる。バルコニーは約73uの広さを確保した。2階には3〜5歳児までの各保育室や多目的ホール、控え室などを配置。このほか、敷地を有効活用するためバルコニー上のスペースを活用し、プールを設置する。
 工事は仮園舎となるプレハブの建設から始まる。プレハブは敷地南側の園庭に建て、内部には保育室のほかトイレや調理場を備える。その後既存施設の一部を取り壊し、新施設の用地を確保。新築工事中は残る施設とプレハブで運営する。最後に残る施設を解体し、跡地を園庭とする計画だ。
 施設担当者は「県内業者を中心に、おそらく10社以上は指名することになる」と話しており、藤岡市との協議の上、近く指名業者を選定する方針だ。
 業者には、園舎建設の実績や品質の保証のほか「とにかく予算内で良いものを造ってもらえること」を求める。最近の資材や人件費の高騰から、建設費がかさむことを懸念しているという。
 建設費の一部に国からの補助金を充てるため、入札は補助内示が出た後に実施する。例年、内示は7月ころになる見通しで、入札後すぐに着工し、年度内の完成を目指す。藤岡市の本年度当初予算には同園への補助金として9584万3000円が盛り込まれている。