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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/04/23

【山梨】県知事政策局の14年度重点事業、富士山保全で全体構想

 県知事政策局(松谷荘一局長)は、2014年度の重点施策事業をまとめた。世界遺産に登録された富士山について保全状況報告書の策定に向けて全体構想などの作成を進めるほか、公共施設などの維持管理や更新などを着実に推進するための中長期的な取り組みの方向性である「公共施設等総合管理計画」を15年度までに策定する。
 重点施策事業の概要は次のとおり。
 【世界遺産としての価値の向上に向けた保全状況報告書への対応および本格的な安全対策の着実な実施】
 ◆富士山とその周辺地域を「質の高い国際保養観光地」とすることを目指し、国や静岡県、市町村、現地関係者などと連携して、16年2月1日までの保全状況報告書の提出に向けた「全体構想」「各種戦略」の策定作業を進める。
 ◆14年度施策事業
 ・全体構想の策定
 ・巡礼路の抽出(調査研究の推進など)
 ・来訪者管理戦略の策定(収容力の検討、管理手法の検討など)
 ・登山道などの総合的な保全手法の策定(登山道、山小屋、ブルドーザー道の景観などに配慮した保全手法の検討など)
 ・情報提供戦略の策定(現状調査、世界遺産センターの整備など)
 ・危機管理戦略の策定(噴火などへの対応策の検討など)
 ・開発の制御(景観向上に向けた各種調整)
 【公共施設等総合管理計画の策定】
 ◆公共施設などの維持管理や更新などを着実に推進するための中長期的な取り組みの方向性を明らかにする「公共施設等総合管理計画」を15年度までに策定する。
 ◆14年度重点施策
 ・計画策定に取り組み、インフラの老朽化対策を戦略的に進める。
 ・庁内各部局で構成するプロジェクトチームの編成
 ・公共施設などの現状および課題の把握
 ・人口減少や財政状況などをふまえた公共施設などの総合的・計画的な管理に関する基本的方針の整理